2026年。あけましておめでとう。
例年なら ここでまず新年の抱負を語るところだが、それより急いで伝えなければならないことがあり、おれは洞穴を脱し川を渡り森を抜けて 正月の集いの最中にある あなた方の屋敷へと馳せ参じた次第である。
遡って2025/12/31 (水)。原稿を書きつつ合間で YouTubeショートを眺めていたおれは、タッパーいっぱいのスナックを作っているアメリカ人の女性の動画を発見した。
彼女はバケツに入った大量のホイップクリームを抱えながら「Snickers Salad」と微笑んでいる。スコップのようなスプーンでじゃくじゃくと掬っては満足そうに頬張っていた。
スニッカーズって、あのチョコレート&ヌガーバーのスニッカーズか。栄養的に破綻しているとしか思えないが、正気…?
考えだすと止まらない。サラダの定義がどうであるとかは関係なく、おれは無性に この「スニッカーズサラダ」を食べてみたくて仕方がなくなる。
よって仕事を中断し、エストドレイカ号 (愛車たるブリヂストン製の堅牢な電動自転車) を走らせ、急遽スーパーマーケットで材料を買い揃えてきた。

[材料]
・青リンゴ:小さめ2個
・生クリーム:200ml
・スニッカーズ:2本
・キャラメルソース:好きなだけ
これだけ。シンプル イズ ベスト。
青リンゴは赤リンゴでもいい。今回は王林を使ったけれど、酸味のある硬めの品種だとより健康的な気分を味わうことができるかもしれない。
生クリームは動物性でも植物性でも脂肪分何パーセントでも、しっかり泡立てられるものであれば何でも大丈夫だ。好みに合わせて選んでほしい。たまたま付属していたので写り込んでいるだけで、べつに絞り袋も要りはしない。
砂糖はお好みで。でも最後にキャラメルソースを掛けるので、入れなくても足りないということにはならないと思う。
準備が整ったら材料を切る。

小さめにダイスカット。スニッカーズは薄めの輪切りにすると良い感じだ。
これは繊細の対極に位置する料理であるので、切ったリンゴをレモン汁に潜らせて変色防止の策を講じたりする必要もない。ありのままで勝負せよ。
続いて生クリーム。

塩入りの氷水で冷やしながら泡立てる? 洒落臭いぜ。

漢なら腕力にモノを言わせろ。乙女の皆様は電動ホイッパーをご利用ください。しっかり角の立つ9分立てに仕上がれば完璧。
あとは、このボウルに 先ほど切った青リンゴとスニッカーズの8割ずつを投入する。残りは後で使う。摘まみ食いは2欠片までに抑えてくれ。

スプーンで丁寧に混ぜましょうね。

ボウルの縁にクリームが付いている? うるさい!

盛り付けてしまえば同じであると、ハンムラビ法典にも書いてあります。

なんとなく手頃な壺に入れてみたら意味不明なビジュアルに。

最後に取っておいたトッピング用の青リンゴとスニッカーズ片、さらに上からキャラメルソースをたらりと掛ければ、(完全に煮物としか思えない見た目の)「スニッカーズサラダ」が完成!
食べてみると、なるほど、酸味のあるリンゴの爽やかさと さっくりとした食感により、かなりフルーツサラダっぽさが演出されている。
そこにスニッカーズの強烈な甘みと、中からとろけるピーナッツバターの風味。ナッツとリンゴは相性が抜群だ。濃厚さのある生クリームが それらを見事に纏めあげる。
ジャンキーなスイーツかと思ったら、確かにこれは「サラダ」かもしれない。
アメリカのレシピを調べてみると、ここにマシュマロやカスタードクリームを追加している人もいた。さすがにそうなってしまうと、もうリンゴだけに「サラダ」の全責任を負わせるには荷が重すぎるだろう。
ここで目を逸らしていた現実に引き戻される。カロリーの話だ。
・青リンゴ:約100kcal / 1個 → 2個で200kcal
・生クリーム:441kcal / 100ml → 200mlで882kcal
・スニッカーズ:248kcal / 1本 → 2本で496kcal
・キャラメルソース:未知
合計:1,578kcal超
なんと、1日の必要エネルギーを全てこの1品で賄えるぞ。正月はこれだけ食っておけば間違いなし!
…というわけにはいかないので、皆様におかれましては、餅や雑煮や紅白なますなども食べ、バランスの良い献立で健康を十分に保たれますように。
そういうことだから、退屈な正月休みで刺激に飢えているジャンキーのために、おれは大急ぎでこのブログを書き残したのである。
タコ型の凧の背に走り書きし 空高く揚げたこのレシピが、あなたの町へ届くことを願っている。
以上!
🐙🍏🍫