おれが凍えながら氷点下の部屋でゲラを捏ねあぐねている間に、どこかで何かが盛大に明けたらしい。新年は蛇年、どうもおめでとう。
おれは年末年始を仙台で過ごし (帰省ではない)、仕事とは別に思うところも色々あるのだけれど、それらは一旦置いておいて、まずは今年の抱負でも残しておくことにする。
今年見えているビッグイベントといえば、何といっても例のミステリー大賞の受賞作 / デビュー作の刊行だ。
現時点では「春に来る」としか伝えられないのだけれど、発表できるようになったらここにも書くから、もう少しだけ待っていてほしい。
よって、この単行本のセールスをどうにかする…のが目標だと言いたいところだが、これは完全に未知であるというか、全く制御不能で、おれが努力によって叶えられる範疇の外にある話のような気がする。
宣伝に関してはおれの仕事ではない (やりたくないということではなくて、営業のプロが協力してくれるのに マーケティングにおける素人であるおれがしゃしゃり出るは違うのではないか、という意味) と思っているから、余計な口出しはせずに (何か任せてもらえたら最大限を尽くすが) 心静かに見守ろうと思う。とはいえ、できるのはせいぜい「読んでくれ」とブログやBlueskyに投稿し、跪き手を組んで神に祈りを捧げるくらいだろうか。言うまでもなく、本の中身は充実した良いものにしていく。
…というような前向きな但し書きを記すとき、驚くほど客のいないライブハウスでギターを掻き鳴らし マイクに向かってがなり散らしていた頃の記憶が過らないでもない。
期待外れで台無しなステージとチケットノルマの数字の羅列。サイゼリヤで人生訓を語る事務所の社長とバイト先からのシフトの連絡。ロックスター、ハウリング、スモーク、ファンを名乗る少女が差し出してきた水色の手紙、ゲロルシュタイナー、落下、歪み、スタジオ代の領収書の切れ端、注射器、打ち棄てられた夢の全て。
でも、いまはきっと何もかもが違う。あなたがこうしておれの文章を読んでくれていることが第一の証だ。
というわけで、改めて今年のおれの抱負は「果敢に攻めていく」。
具体的な目標としては、「長編1本 + 短篇2本を書きあげる」「信頼できる他人の意見を聞いて回る」「薦められた本は全部読む」「仕事関係の人たちに弱音を吐かない」くらいで勘弁してほしい。
健康は大切に、けれど "いのちをだいじに" ではなく "ガンガンいこうぜ" というところ。結果としておれが死んだら、この無茶な方策が悪かったと思って墓場にモンスターエナジーでも供えてくれ。線香はあげなくていい。
何はともあれ、これから世に出る作品のヒットを祈願しつつ、怯まず腐らず無理さえ通し、誠実果敢に頑張っていこう。

それじゃあ、皆も良い1年を。
今年もどうぞ宜しく!