自己治癒の方法

offyu10
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ジュンパ・ラヒリは書く。「ものを書くことはわたしにとって、人生を消化し、秩序立てるただ一つの方法なのだ」。みずからの人生を消化し、秩序立てるためには「ものを書くこと」以外にない。仮に、私がラヒリの小説をただの一篇も知らなかったとしても、私はラヒリのこの一文に強く惹かれ、図々しくも、そこに自分を重ねて悦に入ったはずだ。ところが違う。ところが私は、ラヒリの小説は、短篇も長篇もことごとく好きなのだ。とりあえず、今、日本語に翻訳されているものは、どれもみんな。ラヒリは私の憧れ。ラヒリが書いた小説を読める世界にいられてよかったと心から思う。けれどもこれだけは誓える。ラヒリを知る前からずっと私も「存在の謎を探るため。わたし自身に寛大であるため。わたしの外にあるすべてを近寄せるため」に「書いて」きた。今もそう。これからも、おそらくずっと。書くことは私にとっても、自分自身を生き抜く上で、とても重要な行為なのだ。

@offyu10
グッときたり、うるっとしたり、あーっほんっとやっぱわたし生きててよかったーー!と感じさせてくれる名言を気まぐれに書き連ねます。