俺の歌を聞いてくれ

学生時代からの友人とご飯を食べてきた。

「結局、自己顕示欲はあるんだよね」彼女は言った。わかる。「デカい書店とかに置かれて、世間でも話題になるようなことじゃなくて。ものを作ることはしたいけど、自分だけで完結するんじゃなくて、作ったよ!見て!っていってワイワイしたい」わかる。

それは子供のころの自己顕示欲に近いのかもしれない。成り上がってやろう、とかそういうのではなく、ただ自分という世界の中から自分の手で生み出したこと、もの、それを純粋にすごいだろ!といって見せて回るような。

それなりに若いころから同人即売会の文化の中で生きてきた。初めて行ったのは中学生のとき。まだ同人というものをわかっているようないないような、友達に連れられての参加だった。ジャンプ作品のオンリーだっただろうか。あの小規模オンリーイベントのワイワイとした雰囲気が、ずっと恋しい。たくさんの人に見られなくても、同じようなものが好きな人とその瞬間だけでも盛り上がって分かち合いたい。それが自分で作ったものだったり、その人が作ったものだったり、そういう場所の空気を吸っていたい。

ずっと満たされないような、物足りないような、そういう感覚があって、長いことそういう空気に触れていないからかなと最近思っていたのだけれど、友人の言葉で確信に変わった。遠巻きで触れるその楽しげな空気の、なんと楽しそうなことか。美味しそうなことか。

羨ましい。そこに行きたい。そこに行こう。

少しずつ、けれど絶対に一歩を踏み出したい。そのために、まずは体力作りを継続します。筋トレ、しようぜ!

@ofuton_man
おふとんに抱かれてねむれ