動物が好きだ
子供の頃から動物が好き
元々父が特に動物好きで、動物園で本当は働きたかったと聞いたことがある
結局動物園で働きはしなかったけど、動物好きの父はわたしにも動物と触れ合う機会をたくさんくれたと思う
私が今までに一緒に暮らしてきた動物たちについて記してみようと思う
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父の仕事により、私は3歳〜6歳の幼稚園児の期間は某南アジアの国で暮らした
当時は日本では考えられないくらい大きな家に3年間暮らす機会があり、そこで多数の動物たちと生活を共にした
当時の生活環境についても触れていくが、あまりにも今とはかけ離れている特別な環境下だったので大金持ちか大噓つきみたいな文章になってしまうかもしれない ゆるしてほしい
当時の家には、巨大鉄板のような門があり、それを開けたり閉めたりする、銃を持ったガードマンが昼勤と夜勤の2名・車のドライバー・シッターのお姉さん・記憶ではポンコツだった料理人?がその家では雇われていた
お誕生日の時はクラスの友達20人くらい呼んでバースデーパーティを庭でしていた気もする
文字に起こしてみると本当に今では考えられない生活をしていたなと思う… 今では幼い時期の記憶でしかないので本当になんだったんだろうかあの頃はと思う
他の日本人の知り合いのお家やイギリス人オーストラリア人の友人宅も皆そういったお家だったので、発展途上国で日本人が暮らすというのはそれが普通だったんだとは思う うちは日本人としては特別では無かったと思う
父は日本人学校勤めだったが、私と兄はブリティッシュスクールに通っており、いろんな国籍の友達と遊んでいた
一番の親友だった女の子はアジア系イギリス人で、おうちには猫が3,4匹くらいいて、わたしの家には犬が2~4,5匹いたのでお互いのおうちにお泊りして「doggy!!!!!」「Kitty!!!!!」とはしゃいでいた
彼女とはもう連絡はとっていないけど、どこで何をしているのかなとたまに思う 毎日ランチも一緒に食べていたし、わたしのお弁当がおにぎりの日はすごい盛り上がって「ONIGIRI!!!」と言っていたと思う 学校で日本人は兄と私だけだったのでとにかくおにぎりが人気だった
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同じクラスのヨーロッパ系の友達のバースデーパーティーではクマ使いを呼んでいて、柵とかそんなの無しで綱でだけ繋がれたクマのショーを見た記憶がある…
よく考えたら怖すぎる
サル回し・へび使い・稀にクマ使い がパーティや町のマーケットでよく見られていた
海沿いの町だったので車ですぐ海に行けたのだけど、砂浜では大きならくだに乗ることができたし、街中で荷物を運ぶロバもよく見た
我が家の引っ越し荷物も一部ロバが運んできたらしく、母の大切なピアノがロバで運ばれてきて母は心中穏やかではなかったとよく話していた
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そんな環境下で恵まれた大きな家で暮らしていたため、動物好きだった父は海外生活を機に動物を多種迎えた
【犬】茶色いダックスフンド 1匹⇒数ヶ月で病死 雑種犬1匹⇒性格が凶暴だったので1年ほどでシッターに貰われる 黒ダックスフンド 雄雌2匹⇒後に子供が1匹 双子2匹うまれる
延べで言ったら7匹も家にいたのか
幼かったわたしにはどこから動物たちをお迎えしたのかわからないが、国の環境が日本より整っていないせいか、初めてお迎えした茶毛の小さなダックスフンドはお迎えした段階で体が弱っていてすぐ亡くなってしまったことを記憶している
主に一番一緒にいる時間が長かったのが黒ダックスの雄雌の2匹 コロくんとチェリーちゃん
日本の屋内でよく飼われているミニチュアダックスとは恐らく種類が違って、短毛の黒毛で体が結構大きかった
後ろ足で立ち上がったら幼稚園児のわたしと同じくらいあるので学校から帰ってきたら2匹でわたしに飛びついてきてぶっ倒されまくっていた
当時わたしは4歳とかだったので流石に理解していなかったけど、コロとチェリーがおしり同士をくっつけたまま移動していたのを未だに映像として覚えていて、犬の交尾を見たのもあれが初めてで恐らく最後だと思う
犬の出産も2度立ち合った
犬は庭で野放しにして飼っていたのだけど、チェリーが自分で産み場所を決めて、1度目は庭の端っこの木の下で、2度目は玄関近くの植木の下で少し穴を掘ってそこにうずくまって産んでいたと思う
【うさぎ】しろいのと黒ぶち 2羽
家の中でケージに入れて飼っていた
兄と2人で人参やキャベツをあげていたと思う
最後は日本人学校に預けた
【カモ】2羽
小さなふわふわの状態から飼っていたDuck
一緒に子供プールに入って遊んだり庭で一緒に走ったりした
【鶏】5羽くらい
毎朝卵をとりにいってた
日々食べる卵は飼ってた子たちの卵で賄ってたのかな…?
【庭のカエルたち】
かごに入れて面倒を見ていたわけではけど庭中にいるカエルをよくバケツいっぱいにかき集めて可愛がっていた
母がそれを気持ち悪がっていて、未だにその頃の話をする時「こん〜なカエルを〜(ウェッ)」と言う
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日本に帰国して小学2年生の時から柴犬と暮らし始めた
貰い手を探してたお家で生まれた6匹兄弟の柴犬の赤ちゃんからわたしが選んだ 女の子だ
元からそのお宅でつけられていた名前が気に入ってたのでそのままキミちゃんと呼んでいた
外飼いで家の裏手に犬小屋を置いて世話をしていた
柴犬は猫ちゃんみたいにツンデレだとよく聞くけど、うちの柴犬はそんなことなかった
近くにいることがわかったら「こっちに来て〜」と言わんばかりにくぅんくぅん鳴くし、お散歩も大好きで途中で飽きて動かないなんてことなかった
わたしはキミちゃんとずっと一緒にいたくて犬小屋に一緒に入れないか試してみたり、ただただずっと外で撫でたり抱きしめたりする時間があった
ドッグフードって美味しいのかな?と思って一粒いただいた時もあった
美味しくなかった
自分のごはんに手を出されてもそういえば彼女は全く怒らなかったな
やさしいというよりはマイペースなのんびり屋で威嚇や怒りの感情をあまり持たない性格だったのかも
学校⇒友達と遊ぶ⇒キミちゃんの散歩 がわたしの小学生の頃の日課だった
夏休みの頃は近くの集会所でラジオ体操をした後、朝のお散歩をすることがあって、「朝にお散歩するのも結構いいよね~」と話しかけて嬉しそうにしてたキミちゃんのことも覚えている
キミちゃんはみかんの皮が好きだった
冬場になるとお散歩コースによくみかんの皮がポイ捨てされていて、拾い食いはダメだと厳しくしつけていたのにみかんの皮だけはどうしても我慢できなかったことが多かった
わたしが中学生の頃、キミちゃんは子宮が膿んで病気になってしまって、手術をしたり、薬の副作用で毛が禿げちゃったりして、見た目が少し綺麗じゃなくなって皮膚も乾燥でパリパリしたとこや膿でねちゃねちゃになった部分ができたりして、本当にそれ以上良い状態にしてあげられなくて悲しかった
その頃にはわたしは遠くの学校に通っていたし部活があるから帰ってくるのが完全に夜で、お散歩も夜になったけど、
ずっとどんな時でも「お散歩いくの?うれしい!」としっぽを振ってくれたね
キミちゃんは生涯ほとんど「ワン」と大きな声で吠えたことがなかった
元気はいっぱいだけど臆病者だった
楽しさや嬉しさは顔と尻尾で表現してくれて、人に吠えたことはなかったし、一度だけ蝶々に吠えてるとこを見たことがあったけど、「ちょうちょにしか吠えないおとなしい犬」として安心して小学生の頃友達にも紹介できた
ワンと吠えはしないけどいつも何か言いたいことがあるとくぅんくぅんとアピールして甘えてた
わたしが大学生の時に亡くなってしまったけど、当時実家から離れて暮らすわたしも兄も、亡骸に寄り添うことができて本当によかったと思う
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【カタツムリ】
小学生の頃3年ほどマイちゃんと呼んでカゴに入れて可愛がっていた
クラスの生き物係りになるやいなや、学校に連れていき、キャベツを食べるところを友達に見せた
小さな小さな巻き貝から500円玉くらいに大きくなったと思う
殻を脱ぐことはないのに殻もどんどん大きくなるのが不思議で、そこが面白くて可愛いなあと思っていた なめくじのことは全然愛せなかったが…
3年目の冬を越えられずに死んでしまって悲しんでいたところ、父が普通に家の裏手の溝に殻を捨てていて怒った
【メダカ】
はじめは数匹しか飼っていなかったのにどんどん卵を産んで増え続けている
まだ実家にでかい壺が3つくらいあると思う
1度増えたら全滅することないの…?ってくらい一生家にたくさんいる
【ヒョウモントカゲモドキ】
大学生の時にヒョウモントカゲモドキ(レオパ)というヤモリをSNSで知って可愛すぎてバイト代を握りしめてペットショップからお迎えした
大人しくてハンドリングできる小さな怪獣 どうしても相棒に迎えたかった
ごはんはコオロギなんだけど、生き餌が一番栄養価高いからはじめは生きたコオロギもペットショップから買って生活した
コオロギは共食いをするのでそれをなるべく防ぐために紙製の卵のパックを一緒に入れて飼う
夜寝ようと思ったら、コオロギが…すごくカサカサ言う…!コオロギがうるさい!
1週間くらい生き餌で頑張ったんだけど、ついにその後コオロギのカゴをまるでマンガのように転してしまって、コオロギが部屋の中で脱走事件が起こってしまったのですぐ冷凍コオロギに替えた
レオパは定期的に脱皮をして大きくなる
基本的には夜中に脱皮をして、剥きながら自分で全部食べてしまうので、朝方様子を見る頃には「昨晩と色が違うな!脱皮したんだな!」とわかる程度でなかなか立ち会えなかった
3度ほど脱皮するところに遭遇することがあって、一生懸命成長しようとする姿はとても応援したくなるし、人間は脱皮しないので神秘的に感じた 脱皮途中で綺麗に手のひらから腕まで抜けると手袋のようになるのがかわいい 小さいのにしっかり指がある
部屋の中で脱走もよくした
意外と力があるのか 天井の蓋を自力で開けて出ていくことがあって、かごの中から姿を消すことが5,6度ほどあって、毎度「踏んじゃったらどうしよう」とひやひやしながら部屋中をめくって探した たいていタンスやテレビ台の下から出てくるので大きな家具は絶対に動かしてはいけない
車の免許合宿でしばらく家を空ける時に、実家に預けていた期間があった
母は始めは気持ち悪がっていたが、合宿が終わって取りに帰る頃には可愛いと思うようになったらしく寂しがっていて「そうだろう 可愛いだろう」と嬉しくなった 犬猫ほどコミュニケーションは取れないけど、小さな怪獣は大きな瞳でこちらの動きをじっと見てくるのが可愛いのだ
5年ほど一緒に過ごしたけど、最後の方はご飯を食べなくなっちゃって、水すらも口をつけなくなってしまって悲しかった
ありがとうね がんもちゃん
【ヤギ】
わたしが一人暮らしでヒョウモントカゲモドキを飼い始めると同時に、実家で父が飼い始めた
父は畑が趣味なので、農家の知り合いも沢山いて、恐らくその繋がりで子ヤギを譲ってもらえることになったのだと思う
子ヤギのはんぺんちゃん かわいいね
ヤギはすごく人懐っこい 人懐っこすぎてびっくりした 下手したら犬よりもベタベタかもしれない
祖母宅の畑近くにヤギ小屋を作って可愛がっていた
近くをお散歩させて色んな雑草を食べさせた
ぽかぽかな日は祖母宅の玄関階段に腰掛けていたら上に乗っかってきて眠っていた 草を沢山食べたお腹がすーすー動いて愛おしかった
大きくなっても人懐っこさは変わらなかったけど、懐きが父に全振りしていて、たまに帰省時にしか顔を出さないわたしが父と話していると強烈に嫉妬して攻撃してきた
女の子だったのでとにかく父に懐いていた
知り合い宅の雄ヤギとのお見合いにわたしも同行したことがあった
車にヤギ小屋ごとはんぺんちゃんを詰めてわたしは助手席に乗り込んだ
車内で星野源を流しながら、背後からヤギの鳴き声が響くカオスな空間はかなり楽しかった
はんぺんは物凄く気が強い女の子なので雄ヤギが怖気づいてしまってお見合いは難航して何件かあたったとあとから聞いた
その後なんとか子を授かったけど、出産がうまくいかなくて子ヤギは無事生まれてくることが出来なかった
父は悲しみながらはんぺんちゃんのお乳を絞ってバターにしていた
はんぺんちゃんもその後弱っていき、亡くなってしまって残念だったな
はんぺんちゃんはポテチが大好きだったね
「もうおしまい!」って仕舞ったのに手の後ろにまだあるのわかってるから「やだやだ!持ってるじゃん!!ぜんぶちょうだい!」と鳴いてきて面白かった とにかく気がつよいのでちょっと怖かったとも言う
【オカヤドカリ】
現・夫と恋人同士だったころに同棲するにあたって彼が実家から連れてきたオカヤドカリたち
ヤドカリはそういえば飼ったことなかったのでとても興味深かった
オカヤドカリはなんでもちぎったりかじったり潜ったり掘り返したりするのが好き あと木登りもそこそこ好きなのかな?
ガサゴソと動いたりずっともぐっていたり、限られた空間に閉じ込めてはいるけど彼らは好きに動いていてガラスを挟んだ向こうから楽しく眺めた
ペットショップで購入できるヤドカリ用のポップコーンを皿の上に乗せておくとのそのそ近づいて両のハサミでぷちぷちちぎって少しずつ食べる様がとても愛おしかった
ヤモリのことを手乗り怪獣だと思ってたけど、ヤドカリも小さな怪獣感が強い
ポップコーンをちぎる姿は可愛かったけど、水槽の中にガジュマルのような小さな木の植物を入れておくとガジュマルを食い荒らしているので夫がぷんすこ怒っていた
ヤドカリは定期的に脱皮をしたり殻を脱いで別の殻を着るのだけど、その際に弱っていたりうまくいかず失敗すると死んでしまうリスクがある
ある時リビングでくつろいでいたらヤドカリ水槽の方から「あ〜!!!最悪!!」という夫の声が聞こえてきて、(あ、脱皮失敗して死んじゃったのかなあ…)と思って見に行くと、
ヤドカリが引っ越す用の空の貝殻をいくつか棲み家の近くにばら撒いていたのだけど、引っ越しが完了して、一番ダッサいつるんつるんの貝に着替えてしまっているのを発見したらしい
「いっちゃん着てほしくなかったダサいの着てる〜;;」と叫んでいた
脱皮引っ越しの際に、やはりあまりトゲのない丸いものを選びがちになるのだろうか
トゲトゲでしゅっとしたかっこいい殻はあまり採用されないらしい
それもわかった上で夫はヤドカリのためにダサいつるつる貝も選択肢としていれてあげてるのか…
ヤドカリも当然可愛いと思っていたし、夫の生き物との向き合い方も面白いしかなり愛おしいと私は思っている
ヤドカリは2,3匹いたがみんな脱皮を失敗死してしまって今はいない
ヤドカリとまた暮らしたいな オカヤドカリのいる空間は時間がゆったりしている感じがして心地よかったな
【猫】
一緒に暮らしたことはない
夫の実家にいるハチワレ猫ちゃん
白地に黒のハチワレ模様で割合的には6:4くらいで黒の方が多いと思うけどシロちゃんと呼ばれている
わたしはめっきり犬好きで人生で猫と接した経験が乏しく、猫とのコミュニケーションに自信がないが、猫のことも大好きである
シロちゃんは義実家で生活しているが、完全な家猫ではなく、基本的に外にいることが多い
家の近所をパトロールしたり、家の向かいの公園でのんびり過ごしたり、ご飯をもらいに家に帰ってきて、中に入ってお義母さんの背中と椅子の背もたれの間におさまったりしている
シロちゃんの暮らしはとても自由
シロちゃんの鳴き声はめちゃくちゃか細い
ハスキーボイスと表現したらいいのかわからないけど、鳴いてるつもりで実際はほとんど掠れた声で全然声が出ていない
失礼ながら正直に申しますと、可愛いとは言えない鳴き声なんだけど、本猫は「可愛く鳴いてる」と思って鳴いているらしいと夫は言うので、それが妙に可愛い
可愛くないな〜笑(可愛い) といった感じに笑顔になる
義実家を訪れるたびに遠巻きながら挨拶をしてくれるし、どうやら私の顔も覚えてくれているような動きもしてくれる
それだけで心がほっこりする
こっちを見ずに近寄ってきてからだを擦り付けてくれる時はなんとも声にならない声が出そうなよろこびがある
猫と暮らすのもいいよなあ
ちなみに余談中の余談だが、動物全般大好きな父だが、猫だけは嫌いらしく、猫も可愛いよと言っても「好かん!」の一点張りなのが私は面白い
畑が趣味の父にとって野良猫はせっかく耕してふかふかにした土の上に転がって固め荒らすので気に入らないようだ
面白い
猫が擦り寄ってきたら多分手のひら返しすると思うな
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以上が今のところの人生共に暮らしたことのある動物たち
まだまだいろんな出会いがあることを期待して暮らしをのんびり営んでいこうと思う