2022-2023の本とか②

ohyoucho
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ふたりごと(2023.12.30 C103発行)

恐れ多くもフォロワーさんから冬コミ委託のお声がけをもらいまして…!本当にありがとうございました3冊目です。デザインは気に入ってます。配色はやはり暗くなってしまって要勉強だな…となりました。実はクラフト紙に白印刷を予定してたんですがセットの見間違いをして表紙の〆切が過ぎていた(バカ)

タイトルと表紙ですがふたりの短編集を予定していました。はい。夏イベの小話しか描けなくてェ…表紙タイトル詐欺ですね…この場で謝罪させていただきます。

表紙はエスプリVエンボスアラレ180kg、遊び紙がクラシコトレーシングブルー52kgです。アラレの網目が意外と細かいな〜という印象でした。遊び紙が今回のキーアイテムであるアイスソーダの色にぴったりで興奮しました。トレペって一度使ってみたくて…溶けたアイスのよう…綺麗…

Melty Summer

夏イベでだいぶ頭やられて唸ってました。二次創作…辞めるか…くらいまでいったんですがなんとか出力できて色々整理ついたので禊としてこの話は描きたかった。

あのAAAさんの映像は録画されてたやつなのか、色んな人に聞いてVTRを作ったのかどっちなんだろ…と思い練り始めました。ぶっちゃけ前者だと思ってるんですけど、オベロンを慕っていた妖精から聞き出したり状況から察したり妖精眼で見たり…というのも考えられるし、どちらにしろ彼女が管轄している国で異変があれば飛んでくるだろうなと思い、その時の会話も考えました。妖精にインタビューするAAAさんのおまけも描きたかった…(後悔ノート)

個人的にカルンウェナンに刺されてるオベロンがお気に入りです。そのあとの可愛いところありますねのくだりもテンポよく描けたかなと思っています。聖剣が降る〜の上記シーンも楽しかった。これまで描いたものがほとんどシリアスものだったので、ギャグシーン(?)をたくさん入れられて満足です。この2人の会話は熟年夫婦の痴話喧嘩と小学生の喧嘩が入り混じった印象なので描いていて楽しいですね。

マシュから今回のサバフェスの決定的な弱点(?)を聞いて

「へぇ、あの妖精王がそんなことを…」

というAAAさんのムッとしてるセリフから、仮に忠告はされても詳細は聞いていないんだろうなぁと思いあの程度の会話にしています。

AAAさんのコロコロと変わる表情を描けて無茶苦茶楽しかったです。LB6のアルトリア・キャスターの表情がコロコロと変わるのがとても好きだったので…夏ならではですね。

サビはAAAさんがアイスを一口もらうシーンです。わあ!珍しくカップリングっぽい!

このあとの台詞、情景をどうするかが一番悩んだ気がします。ハワトリアをバックに振り返って笑うAAAさんでも良かったのですが、彼女は基本的に前を見ていて欲しいな…という私の願望でああなりました。自らを装置といいながらアイスを欲しがるような好奇心旺盛で負けず嫌いな彼女を目の前に、やっぱりこの子はあの子の続きなんだなと再確認して欲しいし、サバフェス同様この瞬間は眩しいものだと思ってほしいなと。AAAさんがピカピカ光ってるの、いいですよね。

アイスが溶けているのは眩しい星の光→熱いくらいに眩しい、時間の経過、みたいなのを表せたらと。

あとフォロワーさんに自分の描く夜の海が好きだと言ってもらえて嬉しくてテンション爆上げでした。余談ですが個人的に昼の海より夜の海の好きです。静かで怖くて空との境界線がわからない感じと、耳を澄ますと昼と変わらず聞こえる波の音とそこに住む人間以外の生物の神秘を感じます。

合同誌・アンソロジー

恐れ多くもお誘いいただき、参加させていただきました。ありがとうございました。

自業自得の星と蟲(C102/R18合同誌寄稿)

考えた台詞をシャッフルして各々描くというテーマで描かせていただきました。R指定をちゃんと描いたことがなかったので深夜に半泣きして描いてました(ガチ)

お気に入りは1ページ目からの2ページ目の温度差です。そして素敵な台詞をいただいて「解釈の一致!」となりました。ごちゃごちゃ考えてしまう嘘つきの王様と何もかもお見通しの包容力の高いA.Aさん大好きなんで…あの日あの時声をかけたのは紛れもなくオベロンという男で…

もっと…もっとR描写を上手く描きたい…!つよく…強くなりたい…!個人誌で出す予定なので頑張ります。

伽のおりに(C103/御伽噺・童話アンソロ寄稿)

童話・御伽噺がテーマという素敵なアンソロジーです。装丁も美しくて最高です。

馬小屋でいきなりキャスとオベロンが対面で話していますがもちろんイメージというか概念的な話になっています。わかりづらいかな…。このアーサー王が描かれている本は彼女の中の夢の具体化みたいなものだと思ってます。小さい頃は、朧げでよくわからなかったアルトリア・ペンドラゴンというもう一人の自分の人生。でも鐘がなるにつれて使命が明らかになっていき、彼女の物語を本当の意味で理解してしまう…といった感じです。

「王の話をしてあげようか?」

プロットの段階ではこのオベロンのセリフがなかったんですけど描いてる時にふと降りてきました。LB6ってSNのオマージュが結構ありますがその中でもオベロンとアルトリアの関係ってかなりGoAのマーリンとアルトリアを意識して作られてると思っているので、上手い感じにマーリンの台詞みを出せてよかったです。そしてオベロンのマーリンとの決定的な違いってここからアルトリア・キャスターへ個人的な願いを伝えてしまうところなんだよなと。夜空をプラネタリウムっぽくしてるんですが、彼の嘘、作り話、みたいなのを表したくてそうしました。

ここで膝の上にアルトリアを乗せているのと、最後のシーンでオベロンを膝枕するA.Aさんで「恩返し」的な表現にしてます。膝の上に乗せるシーン、萌えなのでもっとちゃんと描きたかった…

1番描きたかったところはここの2人のアルトリアとの掛け合いだったりします。オベキャスアンソロジーなのに!?って感じですがアルトリア・キャスターの生涯を語るにはオベロンは切り離せないと思っているのでいいかな〜と。カプ要素薄っ…実家のカルピス…と思った方すみません。いつもですが。

「ならどうして。一体なんのために。」

「それは、貴女が1番よく知っているでしょう?」

ここの2人の原作の掛け合いが美しくて大好きです。原作にて、ここで初めて振り向くアルトリア・ペンドラゴン。いいですよね。

アルトリア・キャスターはずっと星を見ていたけれど、自分がアルトリア・ペンドラゴンのようになれるとは思っていなくて、目指すものの輪郭があやふやだったのではと思っています。オベロンの御伽噺を聞いて初めてこうなりたいという理想が生まれたのでは、と思っています。本のキャラクターの設定詳細のような…なのでこのシーンは、アルトリア・ペンドラゴンのことしか書いてない本の中に、自分が小さい頃に"こうなりたいな"と願って描いた挿絵を大切にしていた…みたいな表現です。わかりにくいですね!

みんなに予言の子という理想を押し付けられた少女が「そんな風になれるものなの?」「そんな風になりたい」と思うこと自体、やはり冬の記憶は彼女の中で大きく温かくて、道標になったのだなと思っています。

あ

描いてて気に入ったのはこちらです。本らしく最後のページみたいになってよかったなと。アンソロの規定に終わりの時はFIN とか終とかをつけるように指定されていたのもあってちょっと1人で興奮していましたね。

本からセリフが出てくるシーンを描きたかったのでこちらも満足しています。アルトリア・ペンドラゴンが読者のアルトリア・キャスターに語りかけ、アルトリア・アヴァロンが読者のオベロン・ヴォーティガーンに話しかける。この繋がりを描きたかった。

この表情とそのあとの台詞もお気に入りですね。ちなみにオベロンの本はアヴァロン・ル・フェという物語ですがエピローグとして最後にアルトリア・キャスターの描いた絵が入っており飛び出して出てきたらアルトリア・アヴァロンさん…みたいな感じです。説明恥ずかしい!

前述にもあった通り膝枕は最初のシーンと対応させてます。御伽噺を聞かせてくれた人に御伽噺をする流れにしたかったので満足です。アヴァロン・ル・フェって…オベキャスって最高!あとがきでも書きましたが御伽噺の語源をみて思いついた話でした。

おわり

一年くらい本が出せないんですけどまだまだ出したい〜と思っております。〆切がないと描けないので…

なんか短調な構図になってしまっている気がするのでこの一年で色々構図やデッサン勉強できたらなぁ〜と目標立てておきます!

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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@ohyou
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