タイトル通りです。この記事は精神衛生を悪くするような内容を記載してるので、閲覧は自己責任でお願いします。勢いで書いたので、見づらい箇所があったらごめんなさい。
私は今の会社に勤めてから丸四年くらいなのですが、その前にニート期が一年あり、ニート期の直前はブラック企業で九ヶ月正社員をやっていました。時系列にすると大学卒業→ブラック企業就職→九ヶ月後に退職→ニート期一年→短期バイト二ヶ月→今の職場に就職という感じです。今日はそのブラック企業のお話をします。
新卒で入ったとこがブラック企業だとは、当初は全く思ってなかったです。が、改めて思い返すと「これアウトじゃない……?」と思う箇所が多かったのです。社会経験がないせいで勉強不足だった私にも非があると思いますが、それはそうとこういう企業があるので、皆気をつけてねってことで。あんまり参考にならないと思います(寧ろ参考になるような案件であって欲しくない)のですが、誰かに聞いて欲しいので書くことにしました。
恐らくどこの会社かが特定されるかもですが、もし心当たりがあっても「あーね」ぐらいで留めて貰えたらなと思います。
まず、そもそも私がブラック企業に就職した経緯を簡単に説明します。箇条書きにするとこんな感じです。
・バイト経験は高3の後半~大学入学手前までの半年間のみ。基本うちの学校はバイトNGだったのですが「大学の教科書代のため」と言って申請したら、許可が出ました。
・↑ちなみに週一の派遣バイトだった(余談ですが、工場と物流倉庫に行っていました)+塾にも通っていたので、そんなに社会経験が無かった。
・入った場所が短大だったため、課題+サークル活動+普通の授業で板挟みにされる。土曜日の授業も多かったので、派遣バイトは入学と共に辞めました。派遣バイトもまあまあヤバかったのですが、今回は割愛。
・二回生の時に行きたい会社のインターンに行き、必須事項に「免許の取得」とあったので、上のやつに教習が加わる。
・免許取得したが、採用面接で「いい子だけどうちが求めてる子ではなかった」と、不採用通知を受ける。
・自棄になるも、ハローワークに通いながら就活。が、卒業する二ヶ月前まで内定をもらえない状態に。
・卒業直前、滑り込みで内定通知を二個貰う。焦ってたので、なんとなく人事の人の印象が良かった方を選ぶことに。
要は躓きまくって後が無い状態だったので、冷静に判断出来る状態じゃなかったので、そこを選んだわけです。ちなみに入社式が卒業式よりも前だったので、入社式→翌日に研修という名の社内の講演会に出席→卒業式→休む間もなく初仕事みたいな流れでした。この時点で息を吐く間も無かったので、とにかく早く覚えることに専念しました。したつもりですが……
まず、教えてくれた先輩が、私達が入社してすぐに退職。その直後に繁忙期に突入。まともに教えてくれる人がおらず、直属の上司が「私のやってることを見て、それを完全にコピーしてね」と言ってくる。いわゆる「俺は口で説明せんから、目で見て盗め」というタイプでした。何もわかってない状態でのスタートだったので、確実にやろうとしたら「遅い! 手早く動かして!」と責め立てられました。お陰で両手とも腱鞘炎になったのはまた別の話。
会社あるあるだと思うのですが、教えてくれる人によってやり方が違うので、最初の先輩に教わった通りにすると上司は「あの人はそんなことしてなかったでしょ!!」と叱責。また、私は短大卒なので、他の同期より二個下だったということから「若いし力あるんでしょ」と、重たい資材×六を一人で(三階から二階へ)おろしてこいという指示を出されました。
余談ですが私は女子で、身長も背の順の先頭から数えた方が早いです。同期に男子はおらず、資材は一個あたり私の鳩尾くらいの高さほどあります。物に例えると、電子レンジ一.五個くらいの大きさと重さですかね……。男の先輩は何人かいますが、先輩の仕事を止めてはいけないからと、一番何も覚えていない状態だった私が準備係に指名されました。何やら他の同期は私よりも早い段階で内定をもらっていたので、先に仕事のあれそれをまともに教えて貰っていたそうです。つまり、私はスタートダッシュが死ぬほど悪かったということになります。お陰で上司からは、同期と比較される形で散々貶されることになりました。
こんなことがあり、何もわからない状態で仕事をし、さらに会社側から「課題図書があるので、これを読んで来週までに感想文書いてきてね」という謎の要求をされます。それ以外にも会社側から「ビジネス現場でこういうことがありますが、あなたはどう思いますか?」という問いかけのメールを一日一回実施され、日報とは別で業務終了後にそれを会社のメンバーに一斉送信しないといけないというのがありました。なので入社早々与えられた課題は≪身の丈に合わない肉体的準備作業一時間+業務時間外のメール送付二回+社長から一方的に本を与えられたのでそれを読んだ上で感想文をしたためる+覚えられていない通常業務を介助なしで八時間+会社で教わったことの復習+繁忙期なので三時間残業×一ヶ月≫という感じです。課題だけで三行超えてるの何事なんだろう……。
スタートダッシュが最悪だったのですが、さらに会社まで片道二時間(※本社で一年頑張ったら家の近所にあるお店で仕事出来るようにする、という契約だったので、この時は本社で勤務していました)だったので、繁忙期は通勤時間含め十六時間も会社に拘束されていました。結構体力使います。しかも通勤に使う電車の代金は支払われますが、会社の最寄り駅から会社まではバスを使わないとだめ(徒歩四十分)なのに、バス代は何故か支給されませんでした。求人にはちゃんと【交通費全額支給】と記載されています。この時点でいろいろと疑問が出ていましたが、辞めたいと思ったきっかけは別にありました。
結論から言いますと、直属の上司から毎日のように暴言を受け、自分自身の判断能力がおかしくなったことを身内に指摘されたからです。入社早々まだ何もわかっていないのに繁忙期+上司が効率重視の完璧主義なので、効率が悪い上に完璧に出来ない私が相当気に入らなかったようです。ミスがあると全員の前で呼び出され「何で出来ないの?」「あなたがやっていることは全て無駄です」「私は無駄って言葉が世界一嫌いなの」「今がむしゃらにやらないとどうすんのよ」といった言葉を一時間以上浴びせられました。嘘みたいな話かもしれませんが本当です。ドラマでしか見ないようなベタなやつかもしれませんが、私はガチでそれを受けました。
当然ですが、助けてくれる人は誰も居ませんでした。皆さん自分の作業でいっぱいいっぱいだったと思います。なので業務終了後に「気にするな」とは言われましたが、上記のような上司の叱責は入社して二週間後から私が退職するまでほぼ毎日続きました。
先輩からは「それは無い」とは言われましたが、あの人は私のことが気に入らなかったのだと思います。実際私が上司の手伝いをしようとすると「一人で出来ることに二人も要らない」と拒否され、さらには「社会不適合者」「アホなの?」「不器用すぎにも程がある」と言われ、中には業務報告をしただけなのに「は?」としか返されなかった日もあります。中には若い子は自分の身を削って当然だと言わんばかりの根性論の押し売りをされ、ある時ついに職場で過呼吸をおこしながら泣いてしまったことがあります。
会社で泣くのは社会人としてNGなのは、大学でも教わってきました。なので必死に絶えないといけないと思っていたのですが、毎日誰にも助けて貰えない上に、一つのミスで理不尽な暴言を皆の前で一時間以上聞かせられたのが堪えられなかったのだと思います。それ以降上司に呼び出されるたびに泣いてしまい、私が泣くと上司は決まって「また泣くの?」「何で泣くの?」「何で理由ないのに泣くの?」「意味が無いなら泣くの辞めて貰ってもいい?」と更に責められました。
これが私だけだったら良かったのですが、同じようなことが他の人にも起こったみたいです。この会社は当時海外からやってきた人も雇用し、住み込みで働かせていました。そこに居た人と私はペアで仕事をすることがあったのですが、上司がその人にかけた言葉は「頑張ってね」ではなく「早く! 丁寧に!」だけでした。その方は私同様ミスが多く、別のタイミングで上司から叱責されていたようです。そのせいかある日、その人はルームメイトの子と失踪したようです。寮に荷物はあったのに、連絡がつかなくなったようです。その後その人がどうなったかは、今でも全く分かりません。
聞けばこの会社は、海外からやってきた人を雇用させては、時々誰かが失踪しているそうです。都市伝説染みて怯えてしまったのですが、これもガチです。そのことをある時母に相談したところ「このままだと、今度はあんたが失踪することになるかもしれない。早くやめなさい」と言われました。
仕事があまりにもできなかった私は、昼休みを返上して、残った作業を一人でやっていることが増えました。結局五分しか休めなかったという日も多く、気づけば食堂ではなく、職場の入り口にある空のロールボックス(※お店で商品の搬入に使用されるやつ)に腰かけて、駅前のパン屋で買ったカロリー高そうな惣菜パンをかじってすぐ職場に戻るというのをよくやっていました。この時点でおおよそ半年は過ぎていたのですが、かつて好きでやっていたことが全部楽しくなくなり、家に帰ってからの記憶が一切ない状態になっていました。
死に対する恐怖が強かったので希死念慮は無かったのですが、どうしようもなく消えていなくなりたいという願望が日に日に膨らんでいました。親に連絡はするから、私もあの人達みたいに失踪したい。そんなことを考えながらタイムカードを切って退勤していた時です。自腹で乗り込む駅行きのバスが来るバス停とは逆方向に行こうと思った際に、母からLINEが来ました。とりあえず確認だけしたら、母は虫の知らせを受けたのでしょうか。
「あなたは私の大切な娘です。どんなことがあっても、必ず家に帰ってきてください。夕飯を用意しています」
私は親の理想ではないかもしれないと、思っていた時期があります。が、この時私の根底にあった「今すぐに失踪したい」が「家に帰らないといけない」に変わり、一人で泣きながらバス停に戻りました。
その後学が無い私は、会社を辞めるタイミングをうかがうことにしました。本来なら直属の上司に言うべきことなのですが、直属の上司が暴言を吐いてくる人だったので。あらかじめ先輩にも相談したのですが、先輩は「どうしたらいいのかわからない」と言ってきたので、残念ながらあてにしないことにしました。
ある日の会社での読書会(※この会社特有の恒例行事なのですが、説明すると長いので割愛します)の終わりに、他の部署にいる上司をこっそり呼び出し「体の具合が悪いので退職をしたいです」と申し出ました。実際点滴打たないと駄目なレベルに体調を崩したことがある(ある時腸炎を起こして点滴を打ったけど、翌日怒られたくないからという理由で、ドクターストップをガン無視して出勤した。もれなく更に悪化させた)ので、間違いではない。
直属の上司からその後「何で私に言わないのよ!!!」とこっぴどく怒られましたが、会社に菓子折りと支給されたものを全て叩きつけた後に大泣きしながら「さよなら!!」と言って、二度とそこにはいきませんでした。
現在その会社はおろか、会社の最寄り駅、そして会社があった市に足を踏み入れていません。市そのものは結構発展してるのと、駅前にあったパン屋さんが凄くお気に入りだった(今はもうなくなってる)のですが、うっかり行くと外回りに行ってる上司と鉢合わせしちゃうかも……なので、敢えていかないようにしてます。あの辺にあるイオンモールはかなりいい店が揃ってるのですが、会社の店舗が併設されてるんです……。
全て書ききれた気はしませんが、書いてる途中に色々思い出してしまい、何度も泣いてしまいました。私の心が弱かった、私の教養が足りなくて、段取りが悪かったらから自業自得だったかもしれない。
だけど今の会社で教えて貰ったことがあります。見せしめのように、皆の前でたった一人を執拗に叱責することはハラスメント行為に該当する。たとえ誰かがミスをしても、その人の人格を否定するのは人権侵害に値する。
前の会社では「嫌なことがあっても自分の精神面を鍛えて耐えよう」というスタンスだったのに、今の会社は「どんな理由だろうと、人権侵害は許されない行為である。人の個性は尊重すべきで、注意が必要な場合は配慮をしないといけない」ということを従業員にきっちり指導してくれます。なので今の仕事で早朝勤務と夜勤が交互にやって来る仕事でも進んでやるのは、ここでは私は一人の人間として尊重されていることがわかるからです。
あの会社に居た人は私に「代わりはいくらでもいる」と言ったのに対し、今の会社は私を必要としてくれている。今の会社に居ることを誇りに思ってるのは、それが理由です。こんなご時世だから会社そのものの売り上げが下がって、残業と早朝勤務をしないと手取り少ないのがたまに傷ですけどね(笑)
ブラック企業にいた代償として、怒鳴り声や機械のピーピー音を過剰に嫌がり、ちょっと責められると(それが私に向けられていなくても)反射的に泣いてしまうようになりました。あれからもう数年たっても、傷は完治しないようです。
ブラック企業を辞めてからは、公共料金の請求や順調に進まない再就職活動に沢山悩まされていました。退職後の己の怠惰さと焦燥感のごちゃまぜは、今思い出してもすさまじかったです。
とはいえ今の会社で雇って貰えたのは、奇跡に等しいです。実際今の私は正規の社員ではないのですが、拾って貰った恩があるので、来年あたりは正社員の試験を受けようかなと思います。勉強すんごい難しそうだけど、手取りも増やしたいし。
もしこれを読んでいるあなたが、会社で不当な仕打ちにあっているのであれば。その時はインターネットでも良いので、誰かに打ち明けてください。あ、勿論個人情報は晒さなくても良いです。なんかやべ~会社の話がそこにあったら、誰かしらは引っかかってくれるはずです。
正直誰かが解決策を出してくれるとは思わない方がいいと思いますが、あなたが困っていることは誰かが気づいてくれるはずです。【『あなたが困っている』ということを知っている『証人』】を一人でも作ってみてください。余計な気遣いは要りません。人によりますが、あなたが思っているよりもライトに受け取る人がいると思います。これフォローになってるのかな……(?)
キャリアをぶち壊したくない、わかります。上司に怒られたり、収入が途絶えたりするのが怖い、わかります。でも、気にしなくて良いです。怒る人もいれば、何らかの方法でフォローしてくれる人がどこかにいるはずです。
まず一回「こうしたい」「やめたい」「今居心地が悪くて困っている」と誰かに宣告すると良いと思います。なるべくいろんな人に言えると吉です。言っても何もしない人よりも、お願いしたらすぐに行動出来るタイプの人とか効果的です。なおかつ軽率に物を言いふらさない人だとベリーグッドかも。駄目だったら労基に駆け込みましょう(切実)
怒る上司というのは、案外私生活がやべ~ことになってるタイプの人です。実際うちの上司も、借金を抱えたバツイチシングルマザーだったそうです。ヤバすぎて「い゛~ッ!!」ってなってる時に、運悪く気に入らない存在が現れたのでしょう。うちの上司にとってのそれは、恐らく私だったと思います。人はつかれると攻撃的になります。最近の私もそうなので、今ならなんとなくわかります。
仕事辞めてから役場とハローワークとサポステに通い、行政機関の人に助けて貰いました。とくにサポステの人は、結構親身になって話をきいてくれます。なんとなくハローワークよりも心理的距離が近いなという印象を抱きます。
もし余裕があるなら、職業訓練というのも手です。訓練できる種類が多いので、寧ろそっちの方が楽しそうだなって思うことがあります。経験は詰めるうちに詰んだ方が良いです。職業訓練じゃなくても、短期バイトとかでも良いです。一日一時間だけの勤務でも花丸です。少しだけでもやれたという実績は、絶対糧になります。あとはその実績をいかに増やすかと、実績を無駄にしない方法をゆっくり考えてみると良いです。
如何せん私も社会の仕組みを完全に把握していないので、大それたことはいえませんが、生活のためにやっていることで自分の人生を台無しにして欲しくないです。どんなに会社が体裁を保っていたとしても、最悪なところは最悪です。うちのブラック企業も世間的には優良企業らしいのですが、失踪者出てますからね……。なので優良企業ガイドもあんまりアテにしない方が良いです。
会社側も年々反省点を見出して改善してくれれば良いのですが、悲しいことに改善の余地がない場合もあります。合わない場合は、無理に合わせなくても良いです。あなたが過ごしやすい場所で、自分のスキルを活かすことが一番大事です。全くまとまりがない文になりましたが、働く全ての人が誇りをもって仕事が出来ますように。
それから会社に居場所がなくなったからと言って、失踪は本当にやめよう! あなたの帰りを待つ人、あなたを必要としている人が必ずいるはずです。もし心当たりがないのであれば、あなたが追いかけたい人のことを思い出してください。推しでも良いです。その人を何らかの方法で幸せにするために、明日も健やかに生き延びてください。
かつてないほどの長文になってしまったのですが、以上です。長々と拝読していただき、ありがとうございました。