年度末って、だいたい人事異動あるよね。私の会社でもあります。
でもなんでかは知らないけど、事前に「あの人今年で最後だよ」って周知が一切されないんです。その人にとっての最終日が来たら「実は私今日で最後なんです」って言ってくれたら吉なくらい。だいたいの人は何も言わずにどっかいくんです。去年までお世話になってた課長と部長もそうだった。いや、あの人たちは私が退勤する前に「実は俺明日から別のとこ行くんで」と言ってくれたけども。
人事異動自体は別に悪くないんだけど、前もって教えて欲しい気持ちがある。来年度居ないと困るっていうのもあるかもしれないけど、ほんとはそういうのではなく、昨日までいた人が今日からいなくなるってことを知らないままでいるのが、すごくモヤモヤするんです。
お世話になったんだから、お礼が言いたい。私はそう思ってた。なのに知らないうちにどこかに行った人は、私がお礼を言う間すら与えてくれない。「その人がいたから得られた恩恵を、さも当然のように受け取っていた」という風にとられたくないのかもしれない。私はその人の恩恵を凄くありがたいと思っていたし、何度も助けて貰ったのでありがたいと思ってた。
感謝の言葉は積極的に言っていたつもりだけど、ある日いきなりいなくなられると、その人に言い残したことが頭の中で一気に出てきて、それが言えないと悟った時は「何で」という感情ばっかり湧いてくる。
もしかしたら事情があったから言えなかったかもしれない。それか言うのが面倒だったかもしれない。でも一つ、覚えておいてください。あなたが去るということは、あなたを慕っていた人があなたのあとを継がなくてはならない。どうかあなたのあとを継いでいく人に、ひとことだけでも構いません。猶予があるのであれば、心残りを消化する手段を与えてくれませんか。
私は今年も、お世話になっていた課長が先週で退職することを知らなかった。あの人普段ならこの時間に居るのに、なんで居ないんだろうと思ってたら、皆の噂話を耳にしてようやく知りました。お引越しするんですって。そんな素振り一切なかったので、ただただ「あぁ、そうなんですね」としか言えなかった。それ以上の言葉は出なかったけど、いままでお世話になっていたことに対するお礼が言えなかったのが妙に悔しかった。
そういうフラグに気づけなかった自分も悪いのかもしれないけど、言い残した後悔って大きいんだなって。
私は会社の人と連絡先を交換したことが無いのと、普段身内にもSNSの在処をほとんど喋っていません。なので多分知ってる人がここに辿り着くことは無いかもしれませんが、敢えてここで一言言わせてください。
あなたは周りにいた誰よりも仕事が早く、人見知りな私でも相互的に信頼出来る人材として、正当に評価してくださいました。作業量と無茶なシフトが多いクセに手取りが少ない私を見かねて、部長と掛け合ってくださったのも存じております。感謝しています。
休みを返上して他の皆さんの助けを聞いてくださるのはとてもありがたかったのですが、食事はしっかりとってください。あまりにも休憩時間に遭遇しなかったので、全く食べてないとばかり思っていました。あと、煙草とゼリー飲料は食事にカウントしないでください。
お引越し先、随分遠いとこみたいですね。適度に休み、腰を労り、美味しいものを沢山食べて、健やかに暮らしてください。今までありがとうございました。さよなら。どうかお元気で。お世話になりました。