夜の風

oishiioniku
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食事をしようという約束において無計画で店に行くのが嫌なので(食べたいものが決まらなくて当日ウダウダする・満席で待たされるあるいは再検討する)なるべく予約を取りたい派だ。まあその責任として店を探して提案する役割は引き受けるようにしている。

デリカシーのない女(自他共に認めるほどデリカシーが本当に欠けているので、あえてこう書く)と食事に行った際、同じような理由で私が店選びを引き受けた。といっても選んだ店は、以前夜遊びに定評のある同期に連れて行ってもらった店で、雰囲気がよく、デリカシーのない女との待ち合わせ場所からのアクセスもよかったので候補のひとつとして提出した。相手もここがいいと言うのですんなり決まり、当日。

案内されて席につき、ドリンクメニューをみた瞬間、デリカシーのない女がデリカシーのない声量で「高!?!?」と言い出した。デリカシーのなさを承知の上で付き合っているが、案内した側としては反応に困る。実際高いかと言われると、居酒屋チェーン店よりはそりゃあ高い。とはいえ相場の範疇だし、そもそも私も女も酒をさほど飲まない。腹が立つ気持ちもなくはなかった。しかしそれ以上に、こいつって本当にデリカシーがないんだなあ……!!!!という感嘆の方が大きかった。

昔は他者に不寛容ゆえに葛藤することが多かったが、最近は寛容を通り越して希薄になっているところがある。この歳になると今さら自分のアクションで人が変わってくれるとは思えない。しかし自分自身にはできる限り建設的であれと日々ささやいているが、暮らしのなかで周囲との意識のずれを感じるたびにこういうことを考えているのは自分だけだろうかと迷う。けして向上心が高い方ではない、むしろ楽をしたいので余計に。思考を言語化するような人間が周りにいないので分からない。建設的ってなんなんだろうなあ。

ともかく、これから自分の好きな店に連れて行くことはないだろう。

横浜ベイスターズのビジターユニフォームを着用したコロコロクリリンのマスコット

コロコロクリリンさんが横浜ベイスターズとのコラボグッズに選ばれました。

友人の野球オタクに「へ〜ビジターユニフォームなんだ〜」などと感心された。どういうことかと調べたら相手チームの本拠地、つまり敵陣で戦う時に着るユニフォームらしい。どこへ戦いに行くんだ。野球に興味がなさすぎて(リトルバスターズ!でバッテリー以外のポジションを知った)、観戦客のサポーター比率は圧倒的にホーム側が多いということもこの時に知った。それはそう。でも興味がないとその考えに至らないんだよな。

ユニフォーム姿ということは。なんと背面にはきちんと名前が印字されているのである。かわいすぎる。しかも、そもそもユニフォームの袖のサイズが合っておらず、(写真は腕まくりをさせているが)本来なら腕部分は出ていないのだ。ユニフォームに着られている!かわいい!

見れば見るほどたまらなくなり、ベイスターズに感謝のお問い合わせを送りつけた。最近、企業に耐えがたいご不便をおかけられることが多く立て続けにクレームを送るなどしていたので、久しぶりにポジティブな内容を伝えられることができてよかった。ベイスターズの客相は球団どころか野球ファンですらない異常者から異常メールが届いて困惑しただろうが。

ちなみに、HiHi JetsさんのBINGOトート(マチが広くて最高)を持って買いに行き、その流れでなんとなくコロコロクリリンさんをつけている。こちらとしては特にそれ以上の意図はないのだが、メンバーの高橋優斗さんは始球式や中継にも参加したことがあるくらいのベイスターズファンだったりする。つまり、この組み合わせは高橋担という表明なのである。若干気まずいのでそのうち外すと思う。