ナインボーダーも今日で3話。
コウタロウの記憶が少しずつ
思い出されているようです。
でも、それはコウタロウにとって
良い事なんでしょうか…。
何故そんな事を言うのかというと
実は私にも記憶のない時間が
あります。
ある一日の中の記憶が断片的で
全部を思い出せません。
頭を打った訳ではありませんが
記憶が途切れ途切れです。
あと、子どもの頃の記憶も一部欠落して
いて、思い出せなくなりました。
10何年たちますが、今もその記憶は
戻りません。
あの日私はどんな顔で歩いていたのか
知りたいけど、知りたくない。
子どもの頃も、いい事ばかりじゃ
なかったからか思い出せない。
自分で記憶に蓋をしているみたいで
中々思い出しません。
コウタロウのように自分が誰か
分からない訳ではありませんでしたが
最初の頃は記憶が抜け落ちている事が
とても怖かったです。
自分が自分でなく、誰か別の人間に
乗り移られて記憶がないんじゃないか
そんな事を思ったぐらいです。
でも、長い年月が経ち、分かった事が
あります。
あの日の事や昔の事は
全部思い出せなくても
いいんだと。
きっと今の自分には、あの日の私は
受け入れられないし
思い出したら辛くなるのかもしれない。
だから、もう無理に思い出そうと
するのは辞めました。
今の自分を大切に生きよう、と
そう思っています。
さて、コウタロウの場合は階段から
落ちて、頭を打ったのか分かりませんが
記憶が無くなったようです。
でも、もしかしたら、過去の自分が
嫌で、全て忘れてしまったのかも
しれない。ストーリーが進むにつれて
分かっていくでしょう。
ただ人とは不思議なもので
失われると取り戻そうとする。
取り戻した後、幸せな気持ちに
なれる保証は一つもないのに。
中には私のように取り戻すことを
辞めて、今の自分を大切に生きる方が
幸せな事だってあるから、無理に
思い出さなくてもいいのに…。
優しいコウタロウを見ていると、そんな
想いが湧いてきます。
コウタロウにとって、七苗との出会いは
きっと心揺さぶられる出会いだった。
だから「君をきっと好きになる」と
言ったんだと思います。
これから記憶を取り戻して、自分が
何者なのか分かった時に、幸せな
気持ちでいられる事を願う自分と
悶絶し苦しむコウタロウが見たい!!
というファン心理剥き出しの
鬼のような自分がいます。
でも、一つ言えることは
優しいコウタロウも
記憶を無くす前の彼も
どちらも同じ人だと言うこと。
記憶を無くす前に背負っていたものは
なんなのか、これから少しずつ
紐解かれていき、それを知った彼は
どんな風に思うのか…。
洸平くんがどんな風に演じるのか
これからが楽しみでなりません。
とにかく、コウタロウと七苗が幸せに
なれるように、祈るばかりです!