答えとかは無いんですけど、人間として生きていくとか死んでいくって何なんだろうなって偶に考えることがあって。子供もいないし、特段社会に貢献もしてないし、死んだら残るものも残したいものも無いわけで。
でもひとりぼっちで生きてきたわけじゃ無いから、影響したりされたりする中に、私が生きたことの欠片がきっとあちこちに散りばめられていて、それは私が生きていようが今すぐ死んで消えようが、関係なく変わらずに存在し続けるんだよなと思う。生きてても死んでても既に起きた影響にはあんまり関係ないし、なかったことにもならない。
人生の末に残るものって、具体的な命とか金銭とか功績とか作品なんかだけじゃなくて、生きてきた姿がほんのちょっとずつ良くも悪くも関わった誰かに残っていて、私自身も誰かの生きた姿をちょっとずつ受け取っているんだよなぁと。私も誰かの人生の一部だし、誰かも私の人生の一部。
そう考えた時、どうせなら自分なりに素敵な私の欠片が誰かの中に残って欲しいから、振る舞いや言葉は凛としてありたいものだという欲が出てしまうわけです。消えるならいっそ何でも良いけど、消えないんだから。
今は、人として生きて死にゆく事に関してふんわりとそんな風に思っています。