何の人になるか

okunokentaro
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リファクタリングといえばマーティン・ファウラー氏である。エクストリームプログラミングといえばケント・ベック氏だし、ドメイン駆動設計といえばエリック・エヴァンス氏だ。

日本人だとどうか。テスト駆動開発といえば和田卓人氏 (t_wada)だし、ドメイン駆動設計といえば加藤潤一氏 (かとじゅん)だ。

そんな感じで、あの分野といえばあの人というのがある。私は、彼らの書籍や資料から多くのことを学んだが、自分は一介の開発者だと思っていた。「〇〇の奥野です」というのは余りにも恐れ多いことであると。

とはいえ、まあそれなりに開発案件をいくつもこなし、いくつもリプレースや新規立ち上げを経験した。多くのチームをリードし、チームメイト全員のコードをレビューし、あらゆる負債を返済させた。

そのため、いくら控えめに言っても自分はもう駆け出しからは離れており、少なくとも中堅、あるいはそろそろベテランに足を掛け始めているのかもしれない。

そんな中で、これは驕りなのか、あるいは本能的な継承欲求なのか定かではないが、自分の技法・技巧を他人に伝えたい願望が日々生まれてくる。

そこで頼まれてもいないのに顔を出して小言を残していくと、それはただのお小言老害になってしまうので自分は極力避けていた。だが、きちんと自分の中で解釈して、表現を磨いて、それを提供するのであれば立派な価値のある情報に昇華させられるのではないかと。

「〇〇の奥野さん」と呼ばれるまで、この「ひとつの〇〇」を磨き抜くのも自分のキャリアの次の目標としてよいのではないかと考えるようになった。自分の場合、ここに当てはまるものはTypeScriptでもアーキテクチャでもない。リファクタリングである。

ということで『リファクタリングとともに生きるラジオ』毎週放送中です。(宣伝)

@okunokentaro
京都生まれで東京在住。様々なWebアプリケーションを開発し続けて10年。すきなものをすきと言っていたい。