大人になるということである。
昔の自分なら、できそうな依頼は何も考えずすぐに「できます」と即答していた。なんなら、できなさそうでも「できます」と答えてから、なんとかしようとすらしていた。
最近は「できます」と即答することを控えている。自分はできたとしても、そのあと次の工程を担当するスタッフに迷惑がかからないか?自分はできたとしても、監修担当者のスケジュールを圧迫しないか?考えることは山ほどある。
たくさんの人とコミュニケーションをとりながら働いていると「できます」よりも「この状況においては、できかねます」と返答する勇気も必要である。
できるかどうかではなく、みんなで無理なく達成に向かえるかをみる。勢いはたしかに昔より無くなったかもしれない。老いなのか、大人になったということなのかは、わからない。