2026年一発目のしずインが2025年の振り返りなの、いかがなものかと思いつつ。
去年、いろいろ手は出したけど読破したのは以下31冊でした。
you are what you read (okurairi) - ブクログ



松本清張作品
2025年は松本清張作品の面白さに気づいた年でした。
もともと『昭和史発掘』と『点と線』は読んでたんですが、なんとなくそれ以外の作品は敬遠してました。が、試しに『ゼロの焦点』を読んだところ、べらぼうに読みやすくてわかりやすくてそして文章と情景が美しい……! ラストシーンが特に……!
今年、清張作品はほかに『砂の器』『霧の旗』『絢爛たる流離』『なぜ「星図」が開いていたか』を読みましたが、やっぱり『ゼロの焦点』が一番好きかなあ。あとは、『なぜ「星図」が開いていたか』所収(短編集なので)の『張り込み』も好きです。
清張作品は今年も少しずつ読みたいなあ。あ、『昭和史発掘』も読破したいのでこちらもぼちぼち。
翻訳作品
ずっと読まないとなあ、と思ってた『アルジャーノンに花束を』とオースター作品(『鍵のかかった部屋』)を読んだ年でした。
『アルジャーノン~』は覚悟していたとおりの悲しい話で、「優秀であること」と「愛されること」、でもその「愛」は何に基づいたものなのか……とぐるぐる考えさせられる話でした。
『鍵のかかった部屋』は、ストーリーは正直ノットフォーミーだったんですが、柴田元幸さんの翻訳の文体がとても心地よくて、ずっと読んでたいくらい好きでした。ほかのオースター作品も読みたいな、もちろん柴田さん訳で。
ちょっと引っかかったのが、両作品ともセックスの存在感がなんというか……男性のある種の自己実現の手段として機能している感じがして、そこがちょっとマッチョで古さを感じるなとは思いました。(もちろん古い作品なので当たり前)
あとは、『それゆけ、ジーヴス』を楽しく読みました。ちょっと抜けてるイギリス貴族の坊ちゃんと、彼専属の執事(慇懃無礼で超有能)の組み合わせとか、オタク全員好きでしょこれ。毎回起こるちょっとした事件を、超有能執事が頭脳で解決するというイギリス版ドラえもんなんだけど、これがめちゃ楽しい。シリーズものなのでこれもぼちぼち読んでいきたいなあ。
ノンフィクション
『ある行旅死亡人の物語』『魚が存在しない理由』『対馬の海に沈む』の3冊を読みました。
『魚が存在しない理由』は特に装丁が美しくてエックスでもバズってましたね。タイトル、言葉遊びかと思ったらほんとうに「魚類」という分類はない、「魚」はいない、という話でした。世界は未知と希望と多様性に溢れているという話。そしてそれに気づかなかった男の話。めちゃくちゃ面白いんですが、半分は作者のエッセイになってるんで、好みは分かれそうだなと思いました。
読んだ3冊はどれも面白くてエモくてスリリングなんですが、これがノンフィクションと思うとなんだか「エモ」に振り切りすぎるのも危険だなと思ったというか……特に『ある行旅死亡人~』と『対馬の海に沈む』は人の死が絡んでるので、ノンフィクションを「物語」的に消費してないか、というところは読み手として注意が必要だな……と思いながら読んでました。
読破してないので上の31冊には含めてませんが、村上春樹の『アンダーグラウンド』(地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューをまとめたもの)も印象に残りました。続きを、『約束された場所で』(オウム元信者へのインタビュー)とセットで今年読みたいです。
【特別枠】銀の海金の大地復刊!!
私の人格形成に深くかかわったと言っても過言ではない、氷室冴子作品の中でも特に好きな作品、『銀の海金の大地』が復刊した年でもありました。
古墳時代を舞台にした「古代転生ファンタジー」なんですが、これが本当素晴らしくてですね、少女小説と思えないハードな展開が続くんですが、本当に本当に面白い! ので全人類読んでください。今なら本屋に全巻そろってるはず…なので! 未完なんですけど! でもきりのいいところで終わってるので! でも続きが読めない苦しみを一生抱えて生きていくことになるんですけど! でもその価値はあるので!
なんか変なテンションになってきたからそろそろ終わります。
2025年も楽しい読書ができました。今年はもっとたくさん読みたいなあ。
あ、お試しにReads(読書特化型SNS)も始めてみました。まだあまりよくわかってないけど、今のところいい感じです。