年明けから……というより、もう長年ずっと、コロナがはやる前からずっとずっといいニュースが本当に少なくて、特にここ数日悲しい事件や腹の立つニュースが続いて、なんだか気持ちが完全に上向かない日々です。いや元気ですけど。でもなんか、心身ともにすぐ消耗してしまって、長年使ってるスマホがどれだけ充電しようとちょっと使ったら60%くらいに電池減っちゃう感じと言うか。しょっちゅう、「こんな世界でみんなどうやって日々を生きているだろう」って考えているんだけど、傍から見たら私も十分平気な顔して日々をやりすごしているわけで、なんだか自分さえもよくわからなくなる。
そんな中見たNHKの「映像の世紀」がベルリンの壁崩壊からのメルケル首相誕生、退任までがテーマだったのだけど、とてもよかった。「映像の世紀」は最初のシリーズが一番好きでその後のシリーズはあんまり見てなくて、あのテーマ曲流しただけでなんだかエモに流される感じがして一時期ほど夢中になれないでいたんだけど、でもやっぱり知らなかったことを知れるのはいいね。
メルケルさんの退任のあいさつが気になってネットで調べたんだけど、これもとてもよかった。「感謝」「謙虚」「信頼」とか、優等生的な言葉と言えばそうなんだろうけど、なんだかこれだけいろいろなことの筋道がめちゃくちゃになってしまった世の中だと一度そこに立ち返らないと今いる位置がわからなくなる気がして、だからそんな言葉を愚直に選んだメルケルさんにちょっと救われた気持ちに勝手になった。
最後の方で
「明るい気持ちで仕事に取り組めば、今後も素晴らしい未来を築くことができる、そう強く信じています。東ドイツ時代も、そして自由を得られてからはより一層、私は自分のことをそのように捉えてきました。常に明るい気持ちを抱いて物事に臨んでほしい。」
って言ってて、これもちょっと抽象的と言えばそうなんだろうけど、でもほんと、「明るさ」は大事だよなあ、と改めて思ったというか。難しいけど。
首相の退任の場としてこういう場が設けられてるの、うらやましいな。