ものをかくひと

okuyama
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正月に地元へ帰り家族と昔の話をした。私は周りよりも少し絵を描くことや字を書くことが上手く、本をよく読んだ。高校生の時には小説家になれると思っていて、傍ら絵も描けるから大学は美大、などとも考えていた。父親の話によると、高校の時に私は、自分の絵を描く力なぞ凡人の域を出ないとちゃんと自覚していた、とのことだったが、記憶する限り大学生になってもなんとなく将来は絵描きや物書きになりたいとまだ思っていた。

特別な存在なのだと、そうなれるのだと。自分は、というより誰もが、特別なものとして望んだ姿になれるのだと思っていた。

最近はとても無気力、趣味はと聞かれても答えられない、何もしていない。新年だからと書くことを始めてみたけれど、どれだけ続くかはわからない。とりあえず何かを好きになりたい。楽しみに思いたい。それを生み出すのが自分自身でありたい。