昔は藤田まこと、今は東山紀之主演の時代劇「必殺仕事人」の新作が年末に放送されたので見ました。
いつもは年明け、新年スペシャルドラマとして放送することが多かったと思うけど今回は年末に放送…J事務所(旧)のことと何か関係があるのだろうか。
ところで今回は本編放送の前に長年松竹の時代劇、必殺仕事人の制作に関わってきた監督やスタッフのことを紹介する事前番組を見たのだが、昔気質の職人芸と創意工夫で仕事人の世界を作っている光景がなかなか面白かった。
監督ももう50年必殺仕事人に関わる大ベテランで元々キャメラマン(カメラマンではない)だったので色んなアイデアがすぐに思いつくらしい。
俳優というものは大体そうなのかもしれないけど監督やスタッフの思いつきなどで突然セリフや演出の変更、追加があってもすぐに飲み込んで対応できるところがすごいなと思う。そのあたりは長年同じ人とやっててそういう人だと知っている、ということもあるのだろうが…
必殺仕事人の撮影そのものは前作の放送からもうすぐに始めてたみたいだが、それにしてはその後のJ事務所性加害問題を意識したような話の展開を思うと台本自体はいつ頃作ってたのかと思う。時事ネタを入れることが多い時代劇とはいえ…
ヒガシの「八丁堀」が時おり藤田まことを意識したような表情と演出になるのが面白いというか、主水っぽく見える時があるのがいいよなと思ったんだよな。ヒガシがもしも今後出ないとなったらそれに応えられる俳優はヒガシの後に現れるのか。
必殺仕事人は新作でも今や数少ない松竹時代劇の遺産みたいな番組になってるところがいいと思うのだけど。カメラワークとか照明とか美術とか演出とか、編集からもそれを感じるし。
仕事人は人間の闇を見せるドラマだし仕事するのは大抵夜だからナイトシーンの作り込みもすごく良かった。夜のシーンだけでなく昔から時代劇作ってる人の職人芸みたいなものを至るところに感じるのだが、今後それが活かされるテレビ時代劇は作られるのかなと実際に作っていたスタッフの姿を思うと気になるところなのです。
そういえば
今さらながらヒガシの役名「小五郎」は「こごろう」じゃなくて「しょうごろう」だったのね(本当に今さら感)