頭の中がいつもとっ散らかっている。
衝動的な思考がいつも散乱していて、起きている間は、散らかった思考をあちこち走り回って、拾っては取りこぼしてアタフタしている。
考えてみると子どもの頃からそうだった。教室の窓からぼーっと外を眺めながら、頭の中では猛烈に自分と会話をしているのだ。小学校に上がったときに、親への連絡帳に書かれてしまうくらいぼーっとしていた。
それでも、頭の中では途切れることなく喋っているから、沈黙している意識は薄い。
だが、側から見ればじっとしているだけなので、物静かなミステリアスな人物だと解釈してくれる人もいて、「落ち着いてますね」と言われることも多い。中身は足の踏み場もないほどにしっちゃかめっちゃかなのに。
頭の中が忙しいからか、何かをする前にいつもすでに疲労困憊している。実際は大概座ってじっとしているだけだが、頭の中ではいつも、自分では制御不能なジェットコースターの先頭に否応なしに縛り付けられている。
その影響か、今までにうつ病も適応障害も睡眠障害も不安障害も経験した。
いわゆるHSPと言えるだろうし、ADHDやASDの特性だってうんざりするほどある。朝起きられないし、集団行動が下手なことを指摘されるのが怖くて学校もほとんど行けなかった。INFPだし、生理前のPSMも年を重ねるごとに深刻になってきている。
そんなこんなで今は何度目かの無職だし、なかなか前進のない人生を送っているが、こんな私にも可愛げくらいはあるってもんだ。
脆弱な三半規管なのに、ゲームをしだすと具合が悪くなるまで時間を忘れて没頭してしまったり、裏声しか出せないのに運転中に熱唱してしまうせいで、有事の際ドライブレコーダーを警察に聴かせられないので、いつも安全運転を心がけている。
人や動物の体調不良に気づきやすいし、人とメッセージのやりとりをする時には、相手によって「(笑)」とか、「笑」とか、「草」とか、「w」とか、笑いの表現をそれとなく合わせる細やかな優しさも持っている。
やれやれだよ。