SNSで(たとえそれが自分向けではないとしても)「強い言葉」をみかけると、しらずしらずのうちにその言葉にとらわれて反応していたり、あるいは後で思い出してくりかえし不安になってしまったり、いかんともしがたい…というような言説をみかけた。確かに自分もそういう部分はあるなあと思う。
SNSではないが、過去に何度か経験したのが「飲食店において客の目や耳がある中でスタッフを叱責する店長」というパターンだ。これは本当に堪える。食べているときには味がよくわからない。そういうことを経験するまでは好んで通っていた店なのに、自然と足が向かなくなってしまう。そしてこういう気持ちになるのはおそらく自分だけではないのだろう。そこそこ流行っていたお店が、さほど経たないうちに閉店しているのだ。例が少ないので「必ず」とは言えないが、自分の体験した限りではそうなってしまっている。
思うに「強い言葉」というのは言葉ヅラだけの問題でもないのだろう。感情は空間を伝って、それを発した本人が思いもしないところまで響いていく。できれば優しい感情を響かせていきたいものだなと思うが、そうそううまくコントロールできる人はあまりいないのだろうなあとも思う。