ひさびさに風邪をひいて熱を出してしまった。鼻水が止まらないなと思っていたら翌日にしんどくなってきて38度くらいに。平熱が35度台の人間としてはこれくらいでもかなり苦しい。ちなみに鼻水がー、とか言っていた前日の夜に計測したところ35度9分だった。
新型コロナの予防接種では半数以上の人が副反応の高熱に悩まされたというから、特にリスクの高いとも思われない若い人たちは、まあみんなよく文句もいわず(それも何度も)頑張ったと思う。
さすがにインフルやコロナだったら対応を考えねばいけないので、かかりつけの内科に行ってみたが、段ボール製の個室に通されて、実験用具のように、手だけを出せるようになっている衝立のむこうから先生が診察。鼻に検査の綿棒を突っ込まれて待つこと十数分、無罪放免ではないけれど、普通の風邪ですねと言われておわり。薬だけ処方された。
まあ仕方ないのだろうけど、これで4000円の出費は痛い。3割負担だからもとは13000円の費用が掛かったということになる。うち半分がコロナ&インフル検査のための費用である。昔はよほどの高熱で咽頭の腫れもなければインフル検査もしなかったように思う。コロナ以前には考えられない対応だなあと肩を落として帰宅。
人間は安心をお金で買う生き物であるし、その性向はエスカレートするいっぽうだが、しかし、どこかで越えられない壁というものが必ずやってくると思う。そして実際そのときに訪れるのは、疫病などよりよほど恐ろしい災厄であるように感じている。