何らかの概念を言葉で表すとき、その定義をきっちりと決めることで「特定の範囲」における議論が可能になるが、範囲外にあるものについてはそういう場で扱うことができなくなる。当たり前の話ではあるが、こと「命」と人が言うとき、個々人の中にある命の定義がどうあるのかを確かめもせず、自分の語る命をそのままの意味で他者も当然のごとく扱うよう強く求めだす。まあそれが人間というものなのだろう。同じ命と言いながら、意識下では自身の命が最も大切であり、またそうである「べき」なのだと感じているのだ。
何らかの概念を言葉で表すとき、その定義をきっちりと決めることで「特定の範囲」における議論が可能になるが、範囲外にあるものについてはそういう場で扱うことができなくなる。当たり前の話ではあるが、こと「命」と人が言うとき、個々人の中にある命の定義がどうあるのかを確かめもせず、自分の語る命をそのままの意味で他者も当然のごとく扱うよう強く求めだす。まあそれが人間というものなのだろう。同じ命と言いながら、意識下では自身の命が最も大切であり、またそうである「べき」なのだと感じているのだ。