なかなか使い方が定まらないココであるが、Twitterのオープン垢ではあまり大っぴらに語れない、購入図書&読書関係の話題を増やしていこうかなとか考えている。
さて昨日「件の書店」で平積みされているのを見て衝動的に購入してしまった「ナチスは良いこともしたのか」という岩波のブックレット。ちょっと前の話題書であるが、まだ売れるのかどうか書店担当者は不安にならなかったのだろうか。この田舎で人文関係の本がそんなに出るとは思えないが、大型書店が次々と撤退縮小するこの町においては(個人的に)助かっているので少しでも売り上げに協力したい。
同じ日に購入した平方イコルスンの新刊コミック『ふたりで木々を』、前半の短編はまあイコルスン先生だなあと思って流して読んでいたのだけど、後半に集めたちょいシリーズものからぐっと面白くなっていく。その面白さに気づくと、前半の軽い会話劇や、既刊に収録された短編群もまた違う味わいに変わっていく。彼の作品における本質はホラーなのだ。本当に稀有で不思議な作家だと思う。