文脈を知る

oll_rinkrank
·

Twitterでフォロワーさんからの問いがあったので、それに絡めてシンデレラの話題を取り上げたら、ちょっと広い範囲の興味をひいたようでフォロワー以外の方からもそこそこの反応があった。

普段から過疎っているアカウントではあるので、こういうあまり役にも立たない話題に興味を持っていただけるのはもちろんうれしいのだが、ただインプレッション等をみるかぎり、そのツイート単体への反応というように思える。元はと言えば、このツイートは、フォロワーさんから最初にいただいた疑問に対しごくごく簡単に説明を施したものの、さらに一部にすぎないのだ。

さる趣味系のSNSに登録していたときの話だが、コミュニティなどの企画に参加していると作品に反応をいただくこともあった。そこではコメントのやりとり等もできるのだが、その作品単体についての会話で終わることがほとんどであり、そこから(企画外の)別の作品にまで足を伸ばして鑑賞したり、コメントを投げたりといったようなことはやはり稀であったように思う。コミュニティの同士だから、あるいはその企画だから、という義務感メインでやり取りをしていた方が、おそらくは多かったのだろう。

自分の場合、他者への訪問のきっかけがコミュの企画ではあったとしても、できるだけ他の作品にも目を通して、気になるものがあればその企画以外の作品にも反応するようにしていたのだが、そういう流れはあまり広がらなかったようだ。

(企画等で)とりあえず提出された作品から受け取ったもの「のみ」で、その作品を鑑賞しきれるものではないように思う。その人が何かをアウトプットしたとき、出てきたそのモノには、載せきれなかった情報があるはずなのだ。言い換えれば、その人なりの文脈があるからこそ、そのモノが生み出されたのだ。海上に飛びでた氷山の頭だけをみて「これは良いものだ」と思うのは、まあまだいい。それがトラブルにつながることもあまりないだろう。しかし逆の場合だってありうることも、私たちはどこかで心得ておいたほうが、要らない不幸を多少は回避しやすくなるのではなないだろうか。