先月のエントリの中で、某SCのうどん店の危機について少し語ったのだが、今日寄ってみたらレジ前に「2月28日をもちまして…」の告知が張り出されていた。正月明けからこのかた、いつまでたっても新人らしき人が入らないなあと思っていたら、そういうことだったのかと。中途半端な時期での撤退をみるに、契約時期の都合で「更新しない」ことを選んだのかもしれない。
それにしてもフードコートに設置されている飲食スペース4コマのうち、これで半分が空きテナントになってしまうことになる。この地域では唯一と言っていい集客を誇るこのSCでさえこのありさま。コロナ禍と物価高と賃上げがここまで地域経済を揺さぶるとは、数年前までは思いもしなかった。いやまあ、賃上げによって地域の人々のフトコロが潤って、総合的な幸福度が増しているのであれば、まだそういう変化を受け止めようという気持ちにもなるのだが、どこを見渡しても新規でオープンする店よりシャッターを閉める店のほうが多い。フトコロが潤ったはずの市民はどこで何を買っているのだろうか。
近頃はコンビニでさえもどんどん閉店していく。まあそちらのほうも人手が足りてないのだろうなとは思う。コンビニのような薄利の営業スタイルでは、最低賃金ぎりぎりでなければ人を雇っての24時間営業は難しいから、この状況ではオーナーや家族従業員に負担が集中していくのだろう。店長さんがいつも疲れた顔をして元気のない接客をしていた職場近くの某コンビニも、いつの間にか看板が下ろされていた。もちろん、客が入らないようなロケーションではなかったのに。そしてその向かい側にある別チェーンのコンビニも、おそらくは近日閉店するための準備なのだろう。商品棚がスカスカになっていた。