3月に入ったけど寒い。いい加減春になったらどうだ。
眼科で、目が痛痒いんですというと、今週はそういう人が多かったんですよーと言いつつ主治医はいつものように光源から放たれるまばゆいほどの光を私の目に向けて、眼球の奥を覗き込む。先週と特に変わった様子はありませんねーと言われて診察終了。また来週来てください。あ、痛痒いのは花粉症だと思いますけど薬出しときましょうか? お願いします。そう言って診察室を出た。
最近、没頭するような読書ができていない。寝食を忘れて本の世界にのめり込むような体験が、昔はたくさんあった。いまは生活や仕事、その他のあらゆる要素が読書の邪魔をする。それは致し方ないことなのかもしれないけれど、ひょっとしたら目が悪くなってきているのもひとつの要因なのではないかとも思う。時折、ものすごく見えにくく感じるときがあるし、見えにくいと読む気が起こらない。
いや、読む気が起こらないのは見えにくいからではなく、集中力が低下しているからではないか。心が整っていないというか。内面の問題だな。もちろん見えにくさも影響はしているのだろうけど、それよりもさあ読もうとか、もっと読みたいとか、そんな気持ちを作れていないことに問題があるのだろう。
夜、職能団体の会合に出たあと、大学同期の友人と帰りがいっしょになり、飲みに行く? と誘われたのだが断ってしまった。以前ならすぐにオーケーしていたのに、今日はなぜ断ったのだろう。飲みたくないわけじゃない。帰宅すればすぐにビールを開けるだろうということもわかっている。なら、なぜ友人の誘いに乗らなかったのだろうか。これもたぶん気持ちを作るということに関係しているのかもしれない。なんらかの理由で、友人と飲むという気持ちをうまく作れなかった。だから断ってしまった。きっとそうなのだろう。その「なんらかの理由」については、掘り下げるのがちょっと怖くもあり、考えるのをやめた。友人は一人で飲みに行くといって、地下鉄を途中下車した。
帰宅してビールを飲む。旨い。いつもどおりだな、と思う。