ウーマンコミュニケーションがゲーム制作の教科書すぎた

oomori
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公開:2024/12/4

随分と遅ればせながら今更「ウーマンコミュニケーション」を購入・プレイした。

ウーマンコミュニケーションは、「会話中にある隠語を見つけ出す」という一本筋のもとに、女の子の会話をリアルタイムで追いながら隠語を見つけ次第即時に指摘しろというゲームだ。

さながら「隠語版ダンガンロンパ」である。

・・・完成度が高い!!!!

「隠語を打ち抜く」という尖ったアイデアだけに依存するのではなく、それを軸にゲームを丁寧に構成している。

・「なぜ隠語をチェックするのか?」へのアンサーになる舞台設定:風紀委員に所属することになる(=なぜ今から隠語チェックを始めるのか)。

・「隠語をチェックする」ゲーム性を高めるゲーミフィケーション:コイン獲得とショップ、ゲームが進むごとに解放される便利機能

・一発ネタだけでプレイヤーのモチベーションを維持するための、フックのあるストーリー:現実改変やタイムリープ的なニュアンスを開始すぐから匂わせる

・SEなど、どこか競技性のあるオフィシャルな雰囲気で、隠語をラッピングすることで、ナンセンスコメディ感を演出。絶対におかしいのに主人公含めた登場人物は誰も突っ込まない。

タイトルも秀逸

・「隠語を指摘する」というアイデアだけでは一本の「ゲーム」として成り立たないが、ダンガンロンパ的なUXでゲームに昇華させている。自分の考えうる中では、このゲーム性がベスト、というかそれしかない気がする...!

登場人物名もよい。(「下野口マコ」に笑った)

・購入できるアイテムのビジュアルも良い:精力剤など

とにかく思ったのが作者の方のゲームセンスが高いということ。上で挙げた要素すべてがゲーム体験を向上・維持させることにつながっているが、感覚値として「全部計算の上」というよりむしろ「無意識下の計算」のような気がする。それくらい網羅的にゲーム性が錬られている。

ウーマンコミュニケーションをバカゲーと一括りにしていたのほ恥じるくらい、ゲーム制作者にとって教科書的な作品だと思った。