🚕短歌🦍

omuo
·

密かに詠んでいた短歌が10首になったのでここにまとめます

技法などは特に学んでいない、ド級の素人、ド素人なので何卒ご容赦ください

何となく時系列順にしています

🦭との関係性重視です 🦭目線もあります

2024/10/29 10首追記

13話までのネタバレ有

タクシーの前にばかり散らばる画鋲をひとつずつ取り除くひと

いつか息継ぎがうまくできますように、いま、ひとつ歩みを進めて

「これは俺からのお守り」安眠祈願の薬袋 効き目絶大

自由業になっても清掃でも「今日はどうしたの」と耳を貸すから

卓を囲んで食べるメシの味を、ひなたの温度を、教えたいだけ

夢のなかでもおまえを診察してたよと言われて覚えた温度

スプーンは普段洗わないがホットミルクの作り方は覚えた

さなぎから生まれ落ちようとするきみを見ているだけの俺ではない

オーダースーツにはどうも不揃いな誰が為に擦り減らす靴底

振り返れば大きい足跡はみな誰かのもとへと辿る、辿る

医者でも身辺調査はできる 職を失ってもともだちでいる

出会う前の人生にメスを入れる行為は自己満足でしかない

定義が曖昧な関係性だから自分でノルマを課せただけ

捲る手は止めないように 次のページに何が待っていたとしても

痛みを痛みだと知らない、怒れないきみの代わりに声をあげる

過去から届け物を預かったから あおいソリを走らせて急げ

かなしみにおぼれて冷えたからだを支え、こわかった、ただこわかった

サイレンは再会を祝う 演奏者不明のベルの音は響く

「お前が描いてくれた似顔絵飾ってるよ、うちの子作の隣に!」

恩着せがましいだなんて言うが眠りに落ちるにはいい重さだろ

@omuo
同人オタクの独り言