旅館

onaikotaro
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中東風のバス、向かいあってしか座れないような簡素な作りの藍色の椅子に腰掛けて旅館へ行く。旅館ではプラスチックみたいな畳に布団を敷いて、リュックから荷物を広げる。別の部屋の友人は回転棚に安っぽい辞書や缶ジュースや酒の瓶をならべる。布団に横になると天井の一画だけがザラザラと透けてきて老婆がこちらを見ている。手をふる。老婆が手をふり返す。孫たちが上の階から降りてくる。私だけ寝ていて暗い部屋。もう帰る時間だ。急いで荷物をまとめてバスに乗る。

@onaikotaro
夢日誌。誤記 goki.her.jp