ブラウンカラーが結局いちばん

二藤
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 わたしの卒業祝い・合格祝いということで、昨年お世話になった方とお茶することになった。庶民のわたしから見てそれなりにいいホテルの、それなりにいい値段のするアフタヌーンティーセットを予約してくださったということで、できる範囲でのおめかしをしなくては! と気合いをいれて支度をする。早起きをしなくてもじゅうぶん間に合うのに、6時に起床してしまう。

 誰かと出かけるときは、ひとりで出かけるときよりも身支度がたのしい。

 この2つの曲を交互に流しながらメイクをすると、可愛く仕上がる。そんな気がする。これは私なりのライフハックで、ルーティーンで、祈りのようなものである。でもやっぱり気のせいではないとおもう。この2曲を聴きながらのメイクは、かならずうまくいく。今日もメイクの調子がいい。

 ここ数年ずっとリピ買いしているのは、fujikoのニュアンスラップティント01番、珊瑚ピンク。イエローベースにうってつけのコーラルピンクは、ティント処方があるため色が長持ちするしかも。グレープフルーツのような香りがするのでちょっとおいしい。アイシャドウはfujikoの姉妹ブランド、b idolのTHE アイパレR。01番本命のブラウンと、06番本能のヌードベージュ。このアイパレットの面白いところは、4色すべての質感がちがうというところ。存在しているルールはカラー3色とハイライト1色という組み合わせのみで、そのテクスチャーは1つのパレットの中でも異なるし、パレットごとでも異なる。ハイライトひとつとっても、01番にあるハイライトと06番のそれは、色も質感もそれぞれだ。店頭でテスターを見かけたらぜひ触れて、違いを感じてほしい。必ずお気に入りのアイパレットが見つかるはずだ。わたしは06番のベージュを下地代わりに、01番のラメっぽいブラウンをまぶた全体に塗って06番のラメをのせる。ハイライトは01番のほうが肌なじみがいいので、鼻先や鼻筋、くちびるのうえにのせる。結局ブラウンメイクないちばん盛れる。本命のブラウン、まさに、まさにその名にふさわしい!

 ただただお祝いがてらアフタヌーンティーを嗜むだけだと思っていたが、なんとサプライズでメッセージプレートと一輪の薔薇をもらってしまった。こんなふうにサプライズで花をおくられるだなんて、おもってもみなかった。嬉しい誤算だ。

 濃いピンクの、うつくしい薔薇。とてもかぐわしい香りがするので、何度も肺いっぱいに吸い込んでは、うっとりしてしまう。

 春からは互いに新たな生活がはじまる。また会えたらいいな、きっと会えるだろうな。そう思いながら帰り道をあるいた。

@onceuponatime
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