10年以上交流を続けている友人に会う日だった。ここまで交友が続いているのは、家が近いことも、漫画の貸し借りを5・6年続けていたことも理由のひとつではあるけれど、何よりも母親同士の仲がとても良いことが大部分を占めているように思う。今日も母親同士でお茶会をおこなう予定だったところに、たまたま暇をしていたわたしたちも同行することになった。
母親同士のお茶会は不定期で、唯一決まっているのはコメダ珈琲に行くということだけだった。実は、わたしは今までコメダ珈琲に行ったことがない。いつも通りかかるたびに、人の多さに入店を諦めたり、他のカフェに惹かれてしまって、ついついコメダに入る機会を逃してしまっていた。今回のお茶会に同行すると決まったときに、真っ先に「やっとシロノワールを食べれるんだ!」とはしゃぐ。甘いデニッシュのうえに大きなソフトクリーム。しかもさくらんぼが添えてあるだなんて、なんて贅沢なんだろう!
友人と再会を喜び、お目当てのミニシロノワールとクリームソーダを頼む。が、メロンソーダが品切れだったようで別の飲み物を頼む。ココアで、と言いながら気付く。もしクリームソーダをそのまま飲めていたら、ソフトクリームをふたつ食べることになってしまってたな……。
友人とわたしは、結構性質が異なる(とわたしは思っている)。とくに中学卒業後、進路が別れてからはそれが顕著になった。話をして、思考やことばえらびの違いを感じるたびに、ほんのすこし、違う世界に生きているんだなあと思う。でも、その違いを煙たがるわけでもなく、認めて尊重してくれるからありがたい。いい友を得たわたしは幸せ者だ。心からそう思える。「また会おうね」が社交辞令になる時なんて来てほしくなくて、つい「会おうね」と繰りかえしてしまった。
そのあと、家についてメイクも落とさないまま3時間もねむってしまった。夢の中でわたしはミニじゃないほうのシロノワールを食べていて、食べ終わるとわんこそばのごとくシロノワールが追加されてゆく。100個くらい食べたところで、シロノワールが在庫切れになって「もっと食べたいよー!」というところで目がさめた。そんなに食べられないよ……。