今日はがんを経験した友達と一緒にお花見に行ってきた。
がんにまつわる悩みだけでなく、好きな季節、部活について(世代は違うけど同じ高校の同じ部活だった...!)、スキンケアについて等々。本当にいろいろなお話をした。気づけばあっという間に16時。わたしが参加してから3時間が経とうとしていた。最後は4人で写真を撮って解散。それぞれ帰ることになった。
そして、本題はここから。
駐車場までの帰り道での出来事だった。わたしの闘病日記を読んでくださっている方から「また書いてね!楽しみにしてるよ」と言ってもらえたので、「あ、そういえば21日で告知から1年になるんです。そのタイミングでは更新しようと思って」と続けた。そうしたら、
「そっかぁ、頑張ったね。おつかれさま」
と言ってもらえて、ひとり泣きそうになってしまった。
もちろん誰からでもこうした声をかけてくれるのは嬉しいし、感極まることもある。でも、闘病した経験を持つ人、現在闘病中の人から言われるのはやっぱり少し違う。直接言葉にしなくても、「本当に大変だったよね。わたしも経験したからわかるよ」という声が聞こえてくるようだった。
告知されたときの衝撃、初診までの1ヶ月の不安な日々、手術前のどうしようもない混沌とした気持ち、抗がん剤中の体調不良、心身が弱っていくことの怖さ。こうした共通の出来事がそれぞれの記憶の中にある。そうした人からのねぎらいの言葉はわたしの心にダイレクトに響いた。
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春になり、桜が咲くと、乳がんを経験した叔母から言われた言葉を思い出す。
「わたしも告知された当初は1年生きられるのかな、来年の桜を見れないのかななんて思ったけど、いまは元気だから。治療をしていけば大丈夫だから」と励ましてくれた。
その言葉は確かだった。しかも、同じく闘病生活を頑張った、頑張っている大切な友人と一緒に桜を見れた。こんなに嬉しい日はない。今日行ってよかったと心から思う。
来年も、再来年も、10年先も、50年先も、闘病生活を頑張ったみんなでお花見ができる未来を信じて。各々がいまできること(わたしの場合は主に運動ですね...)をして、一日一日を大切に歩んでいきたい。