『世界の終わり』のあとがきめいた日記

ongr_skri
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公開:2024/11/27

11ヶ月ぶりにくらゆかを書いた。

一時期、自分にしてはどうかしてたペースで書いていた頃に比べれば久しぶりなのだけど、まあ本来の自分はこんなもんだよな、の気持ちがある。

このおはなしはあまり明るいおはなしではないのだけど、このおはなしを書くに至った経緯をどこかに書いておきたくてここにあとがいています。ほぼ日記みたいなものです。読まなくて別にいいやつ。

昨日、11月26日のことなんですが、ラジオを聴いていたんですね。ミュージシャンをゲストに呼んで音楽流すタイプの番組だったんですけど、パーソナリティの人が「今日はチバユウスケさんの一周忌ですね」と言ってミッシェルのデビュー曲の『世界の終わり』を流したんですよ。あ、そういえばそうだった。

私がミッシェルを好きになったのはバンドの最後のほうで、生でライブを観ることが叶わなかったことがコンプレックスなタイプのオタクなのですが、私の人生の推しドラマーであるナカヤマシンペイにロックンロールを教えていただいた恩義があるので、マスクの下で口ずさみながら聴いていました。

すると、1番が終わってもそのまま曲が流れ続けたのです。普通のラジオ番組って曲を流すといっても、1番が終わると途中でフェードアウトするものだったはず。なんでだ? と考えた次の瞬間、気づきました。あ、これ弔いだ。

私の考えすぎなのかどうかはわかりません。ラジオのパーソナリティの方も言及しませんでした。(ちなみにぜんぶでミッシェル2曲バースデイ2曲流してました。弔いじゃん)

ところで弔いといえば、推しが名探偵を辞めてしまって頭の中で葬式を毎日開いている昏見有貴という男がいらっしゃいますね。

くらゆか書けるものなにかないかシーズンの最中の私は「この気づき、所縁くんに言わせたい」と思いました。小説というかたちにしたい。

まず、自分の経験した感情やシチュエーションをそのままくらゆかに持っていけないか考えます。

うん、所縁くんラジオ聞かない子だ。お部屋になにもない子だしスマホにradiko入れてそうでもない(ところで所縁くんのスマホってAndroidっぽくないですか?)じゃあどこかのお店で聴いたことにするか? 昏見にこのことをクレプスクルムで話すシチュエーションをメインにしたいから、他のお店の話題を出すのは雑音だ。一周忌に曲を流して弔うならもうクレプスクルムでいいのでは? じゃあ昏見が好きなミュージシャンを弔って流してるのを所縁くんが、昏見の踏んじゃいけないとこ踏んじゃう話にする? 昏見はミッシェル聴かないだろうからジャズのミュージシャンにしよう。語感がいいからジャズピアニストかな。名探偵か覡の一周忌も絡めようかな? 「所縁くんの本願が叶った日には月ノ花をかけてあげますよ」とか。でも軸がブレそう。これはサウマダCMをイジるくらゆか与太振り回されの形で使おう。蛍の光代わりにしてるって与太言わせたら結構昏見与太だな。ほんとは蛍の光代わりにはしてない。ここは昏見与太でシメとの寒暖差を作れそうだから、全体的に昏見の毎日脳内葬式にしよう。所縁くんに紅茶飲んで欲しいけど脈絡がなさすぎる〜! から諦めた。(世界の終わりの歌詞に『世界の終わりがそこで見てるよと 紅茶飲み干して 君は静かに待つ』というところがあるので)(ところでこの曲けっこうくらゆか)

ここまで考えて、私が小説語彙や表現に多大な影響を受けたBURGER NUDSを聴きながらおはなしを書き始めました。だからいちばん最初に『おもちゃの銃』というワードが出てくる。すいませんお借りしました。

夜遅い時間に書き始めた+酔っているのもあって、書き終えた? のあたりで眠くなってしまいました。酔って書く小説は比喩の飛距離が違う。なので11月26日のうちにインターネットに投げたかったのですが、翌日のそいやーになりました。

書いている最中は、昏見をえがくのが久しぶりということもあり、少し手探りのような泳ぎごこちだったのですが、いいものが書けたんじゃないかな、と思っています。明るくはないけど、明るいことが最上ではないからね。このおはなしは一部の昏見と所縁くん。

そんなかんじのあとががれでした。おそまつさまでした。

@ongr_skri
神神化身の捲土重来を願っているくらゆかでゆかくらの観囃子 時々なにかを書くかもしれない