どうも。Findyの北川と申します。@OnigiriMa_shiでやらせてもらってます。DevRel Advent Calendar 2023の19日目なのですが、ちょっと振り返りエッセイっぽいので、こちらでしずかに書いていきます。
そういえば外部イベントより社内勉強会の方がやってる期間長い
ありがたいことに、今年の下りにかけてDevRel活動についての登壇の機会をいただくことが多く、外部向けのイベントについて多く話してきました。
ですが、ふと気づきました。「あれ、そういえば社内勉強会のこと全然話してねーな」と。
DevRel活動、または技術広報をスタートされた方からのお悩みで、「社内エンジニアをどう巻き込んだら良いか?」と聞かれることがあります。その度、「いや〜うちは協力的なエンジニアが多くて・・」となんの返答にもなってないことを返していました。しかし、実は2年以上技術系の社内勉強会を月1ペースでやっています。その名も「エンジニアの休憩室」(名前は勢いでつけた。もうひっこみはつかない)
そのことについて、振り返りを書こうと思います。しずかに。 (詳細は別noteがあるので)
ノリと少しの学びのために始まったゆる配信
きっかけはひょんなことからでした。元々、Findyに入社してからユーザーサクセスチームというキャリア面談を行う部署にいたのですが、そこで新しく入社したメンバーのN子さんに技術トレンドを調べて発表してもらうことをやっていました(サービスや仕事で使う技術)。
ほんでもって、エンジニアの方に聞きにいってもらったりなどをしていたのですが、ある日「せ、せっかく発表するんだし、みんな呼ぼうぜ・・・!」というノリで勝手に「聞きたい人は来てね!」と社員にSlackで声掛けをし始めました。なお、たまたまだったのですが、N子さんは昔配信とかも自分でやってたりして話すのがとても好きな子だったので、私の3倍乗り気でした(感覚値)。あとは、いつもとっても優しく色々1から1000くらいまで教えてくれる現テックリードにもお願いし、「おん?それはやるべきやな」と二つ返事をもらい、盤石の体制が決まりました。
スタートは自分たちの気になるトピックから
トピックについては、例えばこんな感じです。
最近リリースした目玉機能の苦労話と工夫ってなに?
最近注目している言語や技術なに?
うちの技術構成ってどうなってるんだっけ?
最近入ったエンジニアどんな人??
基本的にその時聞きたいことをただ私とメンバーでテックリードにただただ聞いてくだけの会です。「Podcast感覚でゆるく聴けるよ。」がウリでした。なので、勉強会とは特に言ってはいません。ビジネス側にとっても勉強になるし、エンジニアにとっても整理や振り返りになるので、まあまあ好評で、当時50名くらいの規模の時でも、結構な人数が参加してくれてました。
継続はまじでむずい。まず自分たちが楽しむことを忘れない
わちゃわちゃ楽しく好き勝手雑談しているのが参加者にうけ、学びにもなるしで人気だったため、当初はこれが永遠のものと思われました。しかし、人間というものは不思議なもので、何度もやっているとあれがきます。そう、「慣れと飽き」です。
私とN子さんは、聞きたいことを一通り聞いてしまった感覚に陥っていたのと、同じことを繰り返すことに飽きていたのです。N子さんも最初は無邪気に「それってなんですか・・・?」「それはどういうこと・・?おいしいの・・?」状態だったのですが、勉強会を重ねるごとに知識が武装され、後半は「なるほど。〜〜が〜〜であるからして、そういうことなのですね。」とさながら熟練モデレータとなってしまったのです。
しかし、社内では待ち望む方もいるエンジニアの休憩室。我々はここで初めて、「なんのためにやっているのか」を考え始めました。
結論として、「まずは自分たちが楽しむこと、その上でみんなもゆるく楽しめるものを届けよう」、と原点回帰しました。
飽きへの処方箋は「変化」新メンバーと新体制へ
ここで考えたのは、新しいメンバーを入れることでした。誰が入ったら新しくなるかな?楽しいかな?ということを考えました。そうして目をつけたのが、あの時のN子さんと同じように入社したての@ayamakkieでした。ちなみに、彼女はその後、DevRel立ち上げを一緒にやることになりました。エモいですね。
合わせて、VPoEの神谷さんも入っていただき、開発のより詳しいことやメンバーも巻き込んでいけるようにしました。(ちなみに神谷さんは前職のドリコムでLT大会を企画していたLT大好き人間。)
そこで、少し規模感大きく、100名以上に人数が増える中での存在意義を決めました。それが以下です。
「ビジネス側とエンジニア側が繋がるきっかけとなること」
勢いで「ロゴ欲しくね?」と言って、ロゴも作りました。やっとワクワクが戻りましたね!!
さらに変わる組織にどう対応するか。「おもしろきこともなき世をおもしろく」
見出しの言葉は高杉晋作さんですね。社内勉強会は、多くの組織で初めから明確なKPIがあったり、評価されるものではありません。なので、自分たちのためになるか?が大きな動機で良いと思います。(上からやってくれ!と降りてきた場合は、評価にいれるべきだと思いますが)
最初の「どう巻き込んだら良いのか?」への現時点での私のAnswerとしては、「まずは自分が知りたいことや楽しみたいことが何か考えて、そこからはじめてみよう」となります。ここまでダラダラ書いていてふわっとしてすみません。楽しさは正義と思っています。
今は我々も、組織が200名に近づいてきて、集まってくれた方々の時間を掛け算するとまあまあの量になるので、軽はずみに勉強会をできなくなってきました。というのも多分思い込みなので、何が楽しいだろうなぁ、みんなたのしだろうなぁ、と考えながら来年どんな感じでやろうかを考えているところです。お後がよろしいようで。