ちいさな読書会

水槽
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友人とふたりで、ちいさな読書会をしている。去年の9月くらいから 1、2か月に一度ほどのペースで、好きなまちを歩き素敵な喫茶店で珈琲を飲みながら、本を開く。読む本は事前に「こういう話がしたいね」「この本を読んで感想を伝え合いたい」と相談しながら決めておく。

付箋でいっぱいになったおなじ本が2冊机の上に並ぶのがおかしくてなんだか愛しい。二人で気になったところや考えたこと、連想した事象などをとめどなく話し合う。手帳を開いてメモを取りながら、ときどきうーんと頭をかかえながら

同じ本を読んで話をする、というのは同じおなかで話をするためにともにビールを飲むようなものだなとこのちいさな読書会を通じて思う。カジュアルで手軽な方式として「読まなくても参加できる読書会」というのもあるけど読書会のおもしろみはやはり一文一文に宿る作者の意図について顔を突き合わせることにあり、ふわっとその周辺の話題をなぞってなんとなくわかった気になることにはないのだと思う。(読まない読書会というか、今年の読んで良かった本を紹介するという会に参加したことがあり、知ったかぶりや思い込みで話を進めてうまく噛み合わない状況を見たことがあるのでやや懐疑的)

そしてこの様子を形にして残したいと思い、zineを作ることにした。リソグラフ2色刷り。手作りいっぱいのzineを作成するのでどうぞみなさまお待ちください。

ちいさな読書会のすすめ。ふたりでも大人数でもできそうで、今年はいろんな人に声をかけながら広げていきたいな。いろんな街で、いろんな場所で 同じ本を広げて話をするために人と集まりたい