海底で共鳴するから心地いい和音あしたもそのままでいて指先が透明になる 溶け出して世界とすこしまざって苦しいからころとまぶたの裏に氷砂糖 朝には消えちゃうひかりだなんて泣けなくてそれでも海がみたくってただそこにいてくれる青目隠しをしてもちかちかまぶたのうらで またたく冬の日の抱擁いつかまたひかりの窓辺にたたずんで記憶の中みたいに漂う乳白のこころにふれた わたしにも同じ温度があるとおもえた白の駅 一本線ののびる空 耳鳴りみたいなあしたへのドア短歌水槽