hulu加入前にyoutubeで1話だけ見れるからいろんなシーズンの鬼太郎を見て、6期を見て引っかかったため今回の長期休暇の配信サービスでは鬼太郎を見よう!!と思ったのでした。
見て正解だった。"人間と妖怪が共存できる(のか?)"というのをハラハラ見守りながら視聴して、その問いにわかりやすい答えを示すのではなくてこれからも続いていくことなのだ、という〆方だったように感じた。
鬼太郎は育ての親水木とのことがあり模索をしていたものの、物語開始時点では距離を置いての共存、になっていて。過去解決した事件のエピソードを観るとその理由もわかるような気がして…逆に開始時点までにあきらめなかったのがすごいと思えるレベル…(語られていない醜い人間もたくさんいただろうし…)だからこそほかの妖怪たちが「鬼太郎は人間の味方ばかりする!!」と批判する場面は堪えるものがあったし、鬼太郎がとても"優等生"に見えたからいつか折れてしまうのではないか…とハラハラしながら見ていた。(やっぱりぬらりひょん編のクライマックスで折れてしまった…)
まなちゃんという人間の女の子とのかかわりで少しずつ変わっていったように思う、し、"人間"という属性じゃなくてその人そのものを向き合うことで"妖怪と人間の共存"につながっていくのかな、と。
そしてクライマックスで鬼太郎が"嫌いなものは嫌い"と撃たれて絶望するのはどんなに個々人とのかかわりで希望を持っていても属性ゆえに打ちのめされることって大いにあるよな…という納得感があった。
感情面だけではない希望もかかれていて、
妖怪を"駆除"する法律である『妖対法』に反対していたヨウコさんも“化け物”と吐き捨てるほど恐怖に苛まれながらも結果的に鬼太郎のピンチを助けるために動いたのは特に私にとって希望に思えた。特段親しい妖怪がいなくても(むしろヨウコさんは潜在的に信用できるか疑っていたフシがある)"そこ"にたどり着けるのだと。"マイノリティのために戦っていた人権派弁護士"の描かれ方としてかなりよかった。(公安に監視されてるの、"ぽい"な~と思った)
鬼太郎を観たいとそわそわしていた時は、色々な面(キャリア、私生活と反差別の折り合い)で打ちのめされていた時だったので人間と妖怪が共存する世界を信じられないと言いながらも悩みながらも進んでいく…という姿勢にとても励まされた自分にとって観るべき時に観れたと思う。
一応3期以降配信していたものの、時間が足りな過ぎたのでまたの機会に見ようと思う。