5月のはじめ

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今日は午後から気温がぐっと下がるとラジオで言っていた。午前中は20℃ほどあっても、午後になると15℃まで下がるらしい。汗ばむよりは凍えたほうが良いので、きもち薄着で家を出た。電車を待つあいだ、頭痛がひどいので薬を飲んだ。一時期毎日頭痛がひどくて脳神経外科にかかったことがあったけど、MRIを撮ってもとくに異常はなくて、数年のうちに何か起こる前兆もないし慢性偏頭痛でしょうとのことだった。それから数年経っているので、今はどうかわからない。

帰宅する頃にはたしかに気温が下がっていて寒かった。駅の自販機にまだ温かい飲み物が残っているのを見つけて思わずミルクティーを買ったものの、すぐに飲み終えてしまい震えながら電車を待った。スーパーで値引きされたししゃもの塩焼きを買って帰り、インスタントの味噌汁と冷凍ごはんと共に夕飯にした。子どもの頃は「ご飯と合わない地味な魚」だと思っていたししゃもが、大人になってからやたらと食べたくなる時がある。

春先に出はじめる銀杏の葉は、触るとハッとするほど水分を含んでいて、へなへなで柔らかくて愛おしい。

明日からようやく私も連休に入る。とはいっても明日はまだバイトがあるし、翌日には祖母の四十九日のために帰省しなければならない。祖母が亡くなってあっというまに1ヶ月が経った。何の準備をする間もなく訪れた最期だった。

以前、祖母から突然森の写真がたくさん送られてきたことがある。「あぁ、緑ってこんなにいろんな色があるんだなぁって思ったよ」と、山で見た緑について私に話してくれたこともあった。祖母の目が捉えていたものが、私にはよくわかるような気がする。

アメリカ各地の大学でイスラエルによるパレスチナ・ガザへの攻撃と、それを支援するアメリカ政府に抗議するデモが広がっていて、警察により逮捕される学生が連日たくさん出ている。イスラエル支持の団体からの加害行為もあるようで心配になる。Youtubeで生中継されている現地の様子をみていて、群馬の森の朝鮮人犠牲者追悼碑の撤去前日に開かれた集会に集まった大量の警備隊を思い出した。警官が防護服を身につけているのは実力行使の可能性があることが前提で、それ自体がとても暴力的に見えた。じっとスピーカーの声に耳を澄ませ、花を手向け、メッセージをしたためる市民を取り囲み、何をするわけでもなくただ立っているだけで暴力を予感させ、萎縮させる。

実際はそうした現場で警官から参加者へ何か加害行為が行われることはまずないけど、それでもゆっくりと社会が傾いていった暁に、この警官が私たちを押さえつけて殴るのだろうといつも思う。

@ooaaoo
備忘として