拡張編集に「チャンネルストリップ」などを追加するプラグイン、 AudioMixer.auf v0.3.0 をリリースしました。
このプラグインは元々 PSDToolKit に同梱する形で配布していましたが、v0.3.x からは独立したプラグインとして配布を開始しました。
といってもこれはこちらの管理上の都合による部分が大きいので、通常の使用では PSDToolKit に付属しているものをご利用ください。
前回の正式版からの主な変更点
C言語でゼロから書き直した
リバーブの響きを改善
音声のパラレルアウト機能を追加(後述)
その他多数の細かい改善
基本的には互換性を維持する方向でゼロから書き直していますが、構造上の変更に伴い以前のプロジェクトは正しく移行できない場合があります。
音声のパラレルアウト機能について
AudioMixer.auf は上記画像のように「ID」の設定を変えたチャンネルストリップを複数同時に使うことで、それぞれの音声に別々のイコライザーや音量設定を適用することができます。
しかし「音声編集は使い慣れた DAW 上で行いたい」という場合もあると思います。DAW 上なら VST エフェクトなどの GUI も優秀ですしね。
そんなときは、メニューから[ファイル]→[エクスポート]→[チャンネルストリップ - パラアウト]を選ぶと、以下のようなダイアログが出ます。
これでエクスポートを押せば、選択された区間を出力先に保存します。
上記のプロジェクトであれば、以下の3つのファイルが書き出されます。
1920x1080_60fps_48000Hz.wav - 管轄外の音声
1920x1080_60fps_48000Hz_0.wav - ID: 0 の音声
1920x1080_60fps_48000Hz_1.wav - ID: 1 の音声
なお「管轄外の音声」とはチャンネルストリップで処理していない音声のことで、上のプロジェクトで言えば Layer 7 以降に配置されたすべての音声が含まれます。
これでキャラクター毎とか、動画の音声のみとか、効果音のみとか、好きな単位で音声を束ねておき、一気に書き出すことができます。