
かんしくんを使用すると、A.I.VOICE2 で書き出した音声ファイルを AviUtl の編集カーソル位置へ直接投げ込むことができます。
動作確認したバージョンは以下の通りです。これより古いバージョンを使用している場合は事前にバージョンアップしてください。
A.I.VOICE 2.3.0
かんしくん 1.6.0beta3
AviUtl 1.10 + 拡張編集 0.92 + ごちゃまぜドロップス 0.4.1
PSDToolKit を使用中ならごちゃまぜドロップスも導入済みですが、バージョンが古いかもしれません。しかし、ごちゃまぜドロップス単体を更新しようとしてミスる人を結構見かけるので、単体更新は考えずに PSDToolKit ごと更新してください。
使い方
AviUtl の環境構築については既に終わっていることとします。もし完全にゼロから始めようと思っている場合は PSDToolKit のチュートリアル で様々な前提知識も含めて身に着けておくのがオススメです。
使用までのステップは概ね以下の通りです。
かんしくんをダウンロードして展開する
かんしくん設定ファイル作成ツールで設定ファイルを作る
かんしくんを起動する
AviUtl を起動してプロジェクトを保存しておく
音声を保存する
1. かんしくんをダウンロードして展開する
かんしくん v1.6.0beta3 以降をダウンロードして展開します。
新しい機能を使うので、これより古いと期待通りに動作しません。
2. かんしくん設定ファイル作成ツールで設定ファイルを作る
かんしくん設定ファイル作成ツールにアクセスしましょう。

「アプリケーションを追加」ボタンで A.I.VOICE2 を追加し、各項目を設定したら、右下のボタンで setting.txt をダウンロードできます。
ダウンロードした setting.txt は前回の手順で展開したかんしくんと同じ場所に配置してください。
3. かんしくんを起動する
もし A.I.VOICE2 が起動中の場合は一旦終了してから、forcepser.exe をダブルクリックして起動してください。

設定に間違いがなければ A.I.VOICE2 を連動起動するかどうか確認するダイアログが表示されるので、「はい」を選ぶと A.I.VOICE2 が起動します。
4. AviUtl を起動してプロジェクトを保存しておく
AviUtl を起動して、拡張編集の新規プロジェクトを作成し、編集プロジェクトをどこかに保存しておいてください。
編集プロジェクトの保存場所に音声ファイルも配置されるので、新規フォルダーを作成し、その中に編集プロジェクトを保存するのがオススメです。
5. 音声を保存する

適当にセリフを入力して、Shift + Ctrl + Alt + S を押してください。
上手くいけばかんしくんが反応し、拡張編集側にファイルが投げ込まれます。

もし PSDToolKit の字幕準備や口パク準備を作成したい場合は PSDToolKit のマニュアルを参照してください。字幕のカスタマイズがしたい場合、この方法が手っ取り早いです。
PSDToolKit を使わずにカスタマイズをしたい場合はかんしくん紹介動画の09:30以降を参照してください。この方法は自由度が高く PSDToolKit への依存もないですがそこそこ悪路です。
よくある質問
上手く動かない
かんしくんがウィルス対策ソフトなどにブロックされていないか
かんしくんのウィンドウで警告やエラーが出ていないか
まず状況を確認して、その上で何をするか判断しましょう。普通にかんしくん側のバグの可能性もあるので、どうしてもわからない場合はお問い合わせください。
「一致するルールが見つかりませんでした」と表示される
ファイルを保存してもかんしくん側でこのメッセージが表示されるときは、setting.txt のキャラクター名が間違っている可能性が高いです。例えば半角スペースが抜けてるとか、カッコが ( と ( で違うとか。
このメッセージが表示されたときはかんしくんと同じ場所にある tmp フォルダーにファイルが残っているはずなので、設定ファイルの作成時に入力したキャラクター名とファイル名に含まれる名前が一致しているか確認してください。
音声の余白を削りたい
複数の音声合成ソフトを併用していると、ソフトごとに余白が異なるせいで会話テンポがおかしくなったり、ソフトによってはプチンとノイズが鳴ることもあります。
SoX をインストールした上で setting.txt の modifier に以下のような設定を加えると、音声ファイルの加工などもできます。
modifier = '''
-- セリフからボイスプリセットタグを除去
text = re.gsub(text, "^.*?>", "")
-- セリフからルビを除去
text = re.gsub(text, "<<(.*?)|.*?>>", "${1}")
-- ファイル名を整形
filename = os.date("%y%m%d_%H%M%S") .. [==[_琴葉茜_]==] .. tofilename(text, 10) .. ".wav"
-- 余白をカットし、0.01秒でフェードイン・アウトさせる(↓を追加)
execute("<IN>", "<OUT>", [[C:\Program Files (x86)\sox-14-4-2\sox.exe]], "-t", "wav", "-", "-t", "wav", "-", "silence", "1", "0.1", "0.01%", "fade", "t", "0.01", "reverse", "silence", "1", "0.1", "0.01%", "fade", "t", "0.01", "reverse")
'''
この変更はキャラクターごとに必要です。