出だしは(たぶん)日本最古のネカマである、紀貫之の土佐日記から。
ネット……? まあいいか。
すごくお手軽に長文を書いて置いておける、良きサービスに出会えたというのに
「記事がリンクまとめだけなのもなあ……」とずっと思ってはいまして。
といっても私には知識も知恵袋もなく、高校生の時は現国教師に
「文章表現が主観的、抽象的すぎる」とダメ出しをくらい、
「そーですね!」と開き直るしかできない。
そのぐらい客観的な文章と益のある話を書くことが苦手な人間です。お仕事でライターできる人すごい。
手軽に言葉を書けるつぶやき系SNSもX(略)とか色々ありますが、自分の意図しない方向に火が飛んで傷つけてしまったりだとか。言葉選びを誤って傷つけてしまうんじゃないかと気を遣ったりだとか。何が良い悪いという話ではなく、ちょーっと気疲れしてしまいます。
こういう前置きが必要だ、と思うくらいには疲れます。ゔぁー。
実際、何度もやらかしました。ごめんなさい……。
でも「良いサービスに出会えたのだから頭の中にぐるぐるしている思考を出力したい。文章のリハビリがてら、読まれることも意識した出力にしたい」。
うーん、どうしようかしら。お前は妹が文章を書きたいと思ったらどうする? そんなこんなで数ヶ月。
「それなら日記にすればいいじゃない」と気づいたのが昨日です。
判断が遅い!!!!!
いうて日記(ブログ)は良くて三日坊主、悪いと一日で終了するのが私の人生でした。
(体調管理用に、簡単日記というアプリを数年使ってはいます)
さあ果たして「でした」と過去形にできるのか! タイトルに01と振ったが2桁に到達できるのか!?
この時点でゆるさと自虐にまみれた思考が露わになっておりますね。でもまあ、そういった
「文章も思考も主観的すぎるダウナーなゆるい日記」
というコンセプトで始めてみようかなと思います。
月1で書ければいいなあ。
芸能人でもなんでもない根暗オタクの日記を読んでくれる人など居ない前提ではありますが、よろしくお願いいたします。
というわけで日記、始めてみます。
立春を過ぎ暦の上では春になりましたね。暖かい日が増えつつありますが、まだまだ寒い。冬の気分が抜けません。
そんな中、通院している病院に行ってきました。
行き交う人々の中に紛れ、病院への行き帰りをぼうっと歩いていると、ふと気づきました。
「怪我や病気してる人、めっちゃ多くないか!?」
他意だとか、「私に迷惑かかったんですけどー!?ぷんすこ!グチグチ!」したいわけではありません。むしろ「大丈夫ですか!?」って心配です。かくいう私も通院してますが。
足にギプスを巻いて松葉杖で歩いている人、ヘルプマークを付けている人。前者は2人、後者は5人ぐらいいました。
普段は「あ、ヘルプマークだー。せめて同じところに向かっている間は大事ないか気を配ろう」と一回気づくことがあるかないか。要は1人ですね。
石川県の震災の影響もあるのかな、と思います。ただそれにしても家族、現実の見知った人、ネットの繋がり問わず。風邪ひいた人、亡くなった人、心身が危うげな人が多い。そんな体調で大丈夫か!? 古いな……いやでもSwitchで出るそうですね。出たんだったかな? 何にせよおめでとうございます。
話を戻します。
「万年床寝込み野郎のお前に言えた義理か」と言われたらぐうの音も出ないですが、気づいたという話なので許してください。
気づきがあると、「なぜ?」を深堀りしたくなります。オタクは大概そういう生き物でしょ?(クソデカ主語すみません)
先に述べた震災もあるとは思うのですが、「冷えは万病のもと」という言葉もあります。なので自分が納得できる理由を挙げるなら
「……冬だからかな?」
と、「深堀りしたくなる(キリッ」とか言っておいてすごく浅いところに落ち着きました。オタクがみんな頭いいわけじゃない!!!
「ここで何か頭いい感じのこと言いたいな……なんだっけ、なんか……冬は死の季節みたいな……なんかそんな感じの出だしから始まる小説があったような気がする……そこ引用したい……」とわやわやな生徒の私。我らがグーグル先生に「冬 死の季節」で質問してみました。
すると冬の死亡事故や冬の死亡者増加についてのニュースがまあひっかること。図らずも客観的なデータが得られました。エクセルでグラフ作ってエビデンスまとめるのは堪忍してください。
「あー、やっぱ冬に死ぬ人多いんか。そりゃあ怪我や病気する人が増えるのも道理だな」
それを知って、誤解を招くような言い方になってしまうのですが。私は冬という季節がいっそう好きになりました。
私は冬という季節がいちばん好きです。寒いのが好きです。ぐるぐる考えてしまう茹だった頭を冷ましてくれる、冬の冷えた空気が好きです。静かな冬の夜は今までの色々なことが許された心地がして落ち着きます。この世すべての人が、冬という冷たい棺に納まったような、静謐な時間が好きです。
これ以上書き連ねると某漫画の少佐みたいだな。ところで話は変わりませんがヘルシング面白いですよね。
あと夏生まれは夏に、冬生まれは冬に適応していくため、「生まれた季節が好き」という人が多いと聞きます。私はど真冬生まれなのでそれも理由にありそうです。
冬は、生きることに厳しい季節だと思います。死亡事故も多いし野生動物だって冬眠は命がけです。
だからこそ、死に寛容な季節だとも思えるのです。
って言い方だとものすっごい語弊がありすぎるんですが、あれです。
「ぜんぶ気圧のせい」、あれの冬バージョン。
「ぜんぶ冬のせい」。
「病気や怪我で辛いから、生きるために言い訳にしてもいい?」「おけまる」そんな寛容さがあるなあと思うのです。
「それで辛いのが解決するのか」と問われたら、「いや、しないと思います。気分が少し楽になるかもしれないってレベルです」とも思いますが。
いうて気分の問題は中々バカにできません。
「病は気から」
「心が変われば行動が変わる(中略)、人格が変われば運命が変わる」これはウイリアム・ジェームズという哲学者の言葉らしいですね。ありがとうグーグル先生。
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運... | レファレンス協同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000071866
つまり、罪のない責任転嫁はなかなかどうして捨てたもんじゃないと思うのです。体調が辛い時に「ああ自己管理がなってないせいだ……」と思うよりも、「冬だから仕方がない」と思う方が生きやすい。
もしもこの日記を最後まで読んだあなたが辛い状態で、「冬だから仕方ない」という言葉で気分が楽になる気がするのなら。とても嬉しいです。
あなたに冬の恵みがありますように。
山田くん、お布団一枚。
初めての日記にお付き合い下さり、ありがとうございました。
そして初めての日記にしちゃあ題材がヘビーになっちまいましたなあ……。次に書くことがあるならもっと軽い内容にしたいものです。