2024.5.10金
やっと金曜まで辿り着いた。しごとが立て込む週。来週もわりとハード。
今週読んだ本は益田ミリ『今日の人生』シリーズ。先月、誠光社さんで3を買ってから、2と1を追って遡る。益田さんの本はふっと手を伸ばしたくなるから好きだ。
さわさわ新緑がそよいで、今月はそういえば実父や友達の命日があるなと思うなど。明るい緑のそよぎ。皆あちらで豊かに暮らしているのだろうか。といっても、実父の記憶はなくて、なんにも懐かしがることができない。
私たちは皆思い出の箱。
週の初めに。サカナクションの山口一郎さんのドキュメンタリーを見た。Nスペの。うつを生きながらミュージシャンとしてやっていくという。コロナがあったり、背負うものがあったり、ぜんぶやろうとしたら疲れちゃうなあ、と思ったりした。時々嫌なやつになったり、サボったりしながら生きていてほしい。こころの中でそっと応援し、サカナクションの音楽を引き続き聴こうと思う。
卒業式の退場曲に「新宝島」を流した時の子たち、元気かな?と思う。名チョイスだった。私は「僕と花」が好き。
うつ病までいかなくても、うつ状態になったことは過去何度かある。中学のときと、前の仕事場のほんとうにひどい状況のときと。疲れ果てて判断なんかつかないし、だるさで寝ていたかった。どこまでも眠れてしまう。植物が土のなかで発芽するのを待つみたいに眠る。
睡眠と温度のコントロールは前に本を読んで、非常に大事だと思っている。ともかく疲れたら寝るにかぎる。
<明るく元気で楽しく!>という世界からの離脱をすでに子どもの頃にしたようなものなので、今はじんわりと居心地の良い環境整備に日々をもっていくようにしている。
番組のなかで山口さんがちらっと言っていたように、そういう、うつ状態は皆のなかにあるのだと思う。それが環境や何かのきっかけで激しくなるか緩やかになるか。
天候にも左右されやすいし、少なくとも私は朝起きるのがしんどい部類のひとだし、環境によっては重いうつ状態にもなることを自覚しつつ生きている。自分をもうひとりがモニターしてる、みたいな。
安心安全な生き方というのはないのだが…
こないだ博物館の階下が日陰になっていて、暑いところから避難してこっそりひと休みした。そうすると、すいっと鳥がその空間を抜けて噴水まで飛んでいくのを見た。効率的に飛ぶ鳥…そういうのもだいじだな、と人間は思う。
いま炭酸に金柑シロップを入れてゆらゆらやって、ゆるめている夜。ゆらゆら。
読みたい本が多い。
手元にもあるけれど棚を眺めたい。
石垣りん「表札」をしごとで扱うので、中公文庫のエッセイを読み始める。
五月ぼちぼちやっていきたい。
少しだけひとりになつて息をする鳥が抜けゆく涼しきところ