2024.4.13土
いつも通りに目が覚め、週末の家事(お米を炊く、水回り掃除、床など)をこなす。絵の教室の課題を完成させ早めに家を出る。
電車が川を渡るときにみせてくれる桜の横顔。
心が迷うこともありつつ、聴こえないのに川の水の音がしたような一瞬がある。ぼんやりとした春の景色のなかを、電車に運ばれていく身体。心は水辺にあるようだ。
途中下車をしながら、生活に必要なものを買った。
欲しかった句集を手に取ることができて良かった。写真で見るより、ずっと本のたたずまいが凛としている。
句集を読むことで世界の見方の豊かさ、みたいなものを賜ることがある。大仰かもしれないけれど、視点の転換に遭遇すると、しばらく呆然としてしまう。
版画の本は、言葉がひとことあって、絵と共鳴して詩のよう。影の彫り具合や色の重なり、あえかなる曲線について思う。人の手で美しく作られていること。何度も眺めてみたい。
花びらと波と春の影を眺めて、じぶんという意識からするりと抜け出す。
絵の教室では、キャラクターを考えてくる課題が出ていて、思案した結果「はいくま」というキャラクターを思いついた。熊とひとの子が俳句を読むという設定。次の時には四コマ漫画を描いてくることになった。
今日の先生と同期のひとたちでお茶をしながら創作の話などをした。わりと今日も聞き役。個展をする人がいて、モチベーションが高い。私はこつこつ言葉と関連した作品を作っていきたい。
ひとも、動物も、樹々や花も、みな曲線なのだなと思う。波も、花びらも、自然は。柔らかさを持っていたい。
あえかなる曲線なれば春の影ひとのこころを美しうする
春愁は太古にもあり青々と陸から海へ道はのびゆく
遠き世のこゑのやうにも近しくて波のまにまに花びら流る