私が10代のころ、周りの子達は友だち同志で冗談を言い合ったり、イジったりイジられたりしていました。
こいつめっちゃアホやし!
◯◯ちゃん、めっちゃおでこ広いねん
(絵を描いてて)何やそれ、下手すぎるやろ
胸ないなぁ
まつ毛少な!
言われた子もヘラヘラ笑ったり、楽しそうにしているように、当時は思いました。
私も部活動では色々言われました。
〇〇は野菜で言うとじゃがいもやな!!
当時ソフトボール部でこんがりと焼けていて、頬骨の高い私はほっぺがじゃがいもみたい、と言われたのです。
その時私は、何よそれ〜と笑うしかできませんでした。
私は、いくら友だちでもそんな冗談は言えないと、そして私の周りの友だちもそんな冗談を言う人は一人もいませんでした。
冗談を言い合えるような深い仲の友だちは私にはいないのかな…でもやっぱりそんな事言えないし…と当時は本気で悩んでいました。
でも、今振り返ると、それで良かったんだと、自信を持って言えます。
ヘラヘラ笑っていたり、楽しそうにしていたあの子たちも密かに傷ついていたのかもしれない。そして、そういう事が当たり前に良くないという風潮になってきて、本当に良かったなと思います。
90年代は振り返ると、弱い者が徹底的に弱く、見た目で判断され、頑張る事がダサく、失敗したら笑われて、周りと違うと咎められ、イメージは自由奔放で楽しそうに思われるかもだけど、優しいとはいえない時代だったと思います。
今の子達は優しい。
そんな時代の流れを私たち大人が作れてよかった。
SDのCMを見て、昔の部室での出来事を思い出して、ちょっとそう思いました。