40歳からの教習所体験記 #2 第一段階

otapo
·
公開:2025/6/14

普通自動車免許を取得するときの教習は、大きく「第一段階」と「第二段階」に分かれています。そういったことも、通い始めて初めて知りました。世の中には知らないことが本当にたくさんあります。

第一段階は、教習所内で基本的な運転技術や交通ルールを学ぶ基礎的なフェーズ。

第二段階は、第一段階で学んだ技術と知識を持って実際に路上に出て、リアルな交通に順応していく応用フェーズ。

第一段階の最後に、いわゆる「仮免試験」があり、仮免が取れると第二段階に進み、第二段階の最後に「卒業試験」があり、それをクリアした後、免許センターに行き、学科の試験に合格すると、晴れて免許取得になるという流れです。

第一段階の技能教習で学ぶことは22項目あり、それを12時間かけて学ぶことになります。

12時間の技能は必須なので、飛び級やスキップのようなものはありません。

反対に、1時間使って教習したけど、習得すべき技術が習得できていないと判定されると、クリアできるまで同じ内容を繰り返したりするようです。

そうなると延長となり、1コマいくらのお金がかかるんですね。

恐ろしや。

入校手続きが終わると、まずはカリキュラムの説明的な会があり、その後「適性検査」を受けることになります。

教習所で実施される適性検査には「OD式安全性テスト」と「警察庁方式運転適性検査K型」の2つのタイプがあるらしく、自分が受けたのはOD式でした。

適性検査の内容は、あるパターンに当てはまるものにチェックを入れていくバターン認識能力を試されるものや、定められた枠内に「A」を書いていき、その正確性や安定性が見られるもの、ロールシャッハテスト風味の謎質問など、多岐にわたります。

その結果により、運転適性度(運転に必要な心の働きなどについての評価)と安全運転度(安全運転に求められる性格特性や心身の健康度などについての評価)の2つの評価軸、各5段階で分類されます。

自分は運転適性度と安全運転度、どちらも一番良い結果だったので、「自動車の運転に向いていないわけではなさそう」という安心材料になりました。

技能教習な最初の2コマくらいは、アクセルやブレーキが思っていたより繊細なことや、車の大きさのわからなさに驚いていましたが、それも何度か乗っているうちに慣れ、ブレーキ時の「カックン」はなくなり、気がつかないうちに右に寄るようなこともなくなりました。

ビビっていたS字やクランクも、教官のアドバイスに従って一発クリア。

その後も繰り返しS字やクランクを通ることで、車両感覚(死角になる部分も含め、車体の端やタイヤがどこを通っているのか、周囲のものとの距離がどれくらいあるのか等を正しく認知する能力)に自信が持てるようになっていきました。

車の運転に慣れてくると、運転が楽しくなってきて、車が欲しくなります。

教習所に通い始めた段階では、「そもそも月に2回くらいしか乗らなさそうだし、自分の生活スタイルに合う車が何なのかもわからないし、当面はカーシェアで良いかな」と思っていたのが、「車買って、思いついたときに好きなだけ乗りたい!毎日乗るかもしれない!」という気持ちになるのだから、恐ろしいものです。

さらに「車欲しい!」という気持ちに拍車をかけたのは無線教習でした。

無線教習というのは、教官が同乗せず、監視塔から音声だけで「次左折してくださーい」など伝えてくれる教習です。

助手席に座って補助ブレーキを踏んでくれる存在がない状態で運転を行ない、運転者の自主性を育む的な目的があるのではないかと思います。

無線教習をやる頃にはある程度慣れてきていて、教官に補助ブレーキを踏まれることもなくなってはいるのですが、物理的に車内に他人がいるかいないかの違いは、心理的にはとても大きなものでした。

自分以外に誰もいない開放感。

自分の意思とシンクロして車が動かせる充実感。

税金やら車検代やら保険やら駐車場代やらで、年間50万はかかるのがわかっているのに、それでも欲しいという気持ちが優ってしまうことになりました。

本当に恐ろしい。

S字・クランクや無線教習の後の「みきわめ」という全体確認も「特に言うことはないですね」と言われ、第一段階の技能は特に苦戦することはなく、規定のコマ数でクリア。

4月の頭に入校し、5月25日に仮免試験に臨むことになりました。