40歳からの教習所体験記 #3 仮免試験

otapo
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公開:2025/6/28

仮免。

車に縁のない人間にとっては、名前だけは聞いたことがあり、仮の免許だということはわかるが、あると何ができるのかとか、どうなると取れるのかとか、何もわからないもの。

それが仮免。

だがしかし。

第一段階をクリアした今は、仮免取得には学科10時間(13項目)、技能最低12時間(22項目)を終えたうえで、修了検定(実技試験)、適性検査(視力や色覚などの形式的な検査)、仮免学科試験(50問中45問以上正解が必要)に合格すると、仮免がもらえることを知っています。

また、仮免があると、運転経験3年以上の人もしく二種免許取得者を助手席に乗せ、「仮免許練習中」の標識を車の前後、地上40cm以上、120cm以下の場所に貼れば路上を走れることも知っています。

ただし、恐らく多くの教習所で「教習以外は運転しないことを強くおすすめ」されていることなども理解しています。

わかるよ。危ないもん。法律、どうしてそうなってるの。

仮免試験は免許取得の途中段階とはいえ試験は試験なので、技能も学科も点数で評価され、規定の点数に満たなければ不合格になります。

技能は100点を持ってスタートし、不適切な行為があると減点されていき、70点を下回ると不合格になるシステム。

減点はものによって大きさが違い、座席の合わせ忘れはマイナス5点、信号無視や大きな脱輪は一発アウトなど、細かく決まっています。

自分の場合、S字やクランクで落ちたりぶつけたりしたことなく、第一段階の技能の最後にある「みきわめ(第一段階の技能の内容が身についているかの総確認)」でも「問題なくできてるんで、大丈夫だと思います」的なことを言われたこともあり、技能で落ちる気はあまりしていませんでした。

しかし学科は事前のWeb模擬試験的なやつで数回落ち、仮免試験の段階でも合格するかは五分五分という感触。

迎えた試験当日。

正直めちゃくちゃ緊張しておりました。

レインボーモータースクール和光では、仮免試験を受ける場合は当日10:00集合。

時間の流れ的なものの説明を受け、5人くらいずつに班分けをされた後、教習コースへ。

班ごとに、順に技能の試験を受けます。

試験は運転席に受験生、助手席に教官が座るほか、後部座席に同じ班の人が1人座ります。

説明によると、後部座席に座る人は、試験に収賄などの不正がなかったことを担保する第三者的な役割とのこと。

自分は班の中の最後だったので、1つ前の人の試験を後部座席で見学して予習もできたので、少しだけ余裕を持つことができました。

それでも緊張はしていて、最後の最後、下車するときに気が抜けてしまい、エンジンを切り忘れて(多分)減点されました。

技能の試験が終わると、一旦教室に戻り、技能の合格発表があります。

ここで不合格の人は学科の試験には進めず、別日に補講を受けた後、再度技能試験に臨むことになります。

技能で落ちる人はそんなにいないようですが、それでも数名は落ちていて、白黒がハッキリつくシビアな時間であることが突きつけられました。

そして学科試験へ。

50問中、45問は自信を持って答えられたのですが、5問は自信なし。

自信を持って答えた45問の正答率が100%てまある保証もないので、落ちてる可能性も全然あるなという感触でした。

学科の合否発表は、受験生全員が着席している状態で教習原簿を配られ、原簿の規定の欄に「合」マークがあれば合格、なければ不合格かわかるので、各人で確かめてくださいスタイル。

ここ数年感じたことのないドキドキを抱えながら開いた原簿には「合」の印があり、とてつもなくホッとしました。

その日の酒はうまかった…