誕生日だったので、毎年恒例のささやかなセルフお祝いをしてきた(正確には前倒しで祝った。当日に荒天の予報が出ていたため)。煙草が吸えて海鮮がうまい居酒屋で冷酒と白子とあん肝を食べ(冬に生まれてよかった)、そのあと蕎麦屋に寄ってけんちん蕎麦を食べてコージーコーナーでケーキ買って帰るのがお決まりのコース。
43歳になった。リアリー? 年を重ねるたびに「マジかよ」という気持ちになる。親がこの年の頃、中学生の自分を育てていた。と考えると、なんだかいろいろと途方もなくて呆然としてしまう。
10歳くらいからずっと「自分は孤独死するだろう、いやするべきだ、ていうかそうなりたい」と思っていて、不思議なくらいそれは変わらない。43年のあいだ、何度か他人を愛したが、その人(たち)に自分の臨終まで傍に居てほしいとはついぞ一度も思えなかった。私の願いはやがてスムーズに叶うだろう。とりあえず今は、自分の最期より70を越えた両親と今後どう付き合って/付き合わないでいくかで頭がいっぱいだ。
コージーコーナーはいつ食べてもちょうどよくて偉い。昔(20年前くらい)レギュラー商品であったレモンパイが無くなってしまったことだけが悲しい。