outani_a
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最近読み始めた本

霊界通信(陳又津 著 明田川聡士 訳)

タイトル買いした台湾の小説。なんも事前情報知らずに読んでるが今のとこ面白い。自殺しようと病院の屋上に向かった爺さんが今まさに飛び下りんとしている爺さんに出会い、そこから老人版『ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア』が始まるという冒頭からぐっと掴まれている。章によって視点人物が違って、文章もちょっと読みづらいんだけど(翻訳のマターというより原文がかなりポップな文章な気がする)、ケータイを取り上げられて死んだネトゲ中毒の若者の幽霊が唐突に出て来たりして、ラテン文学みたいな味もある。「台湾文学セレクション」というシリーズの一冊らしいが、これはジャケ(超地味)でかなり損してる気がするなー。