outani_a
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きのうは数か月にいっぺんくらいあるボツ日だった。ほぼ一日横になってスマホでパズルゲームをするか、航空機事故のwikipediaを読むしかできなかった。

フラッシュバックというと、トラウマ(このフレーズも取扱いに慎重になりたいタイプのあれだがとりあえず使う)の原因になった事象その時の記憶があざやかに蘇って苦しくなる、というイメージがあると思うが、自分の実感はそれとは少し違っていて、まずあるはずのない物理的な衝撃を身体が感じる。あんばいとしては、後頭部をハリセンでひっぱたかれたような、ショッピングカートで軽く轢かれたような感覚。実際にはそんなことは起きていないので脳みそが見せる錯覚だが(脳みそ、凄い)、とにかくヴィジョンよりも身体にショックが走る。だからびっくりして一瞬テンションが上がるのだけど、次にそれがフリーフォールで一気に落ち込み、そうなるとしばらく動けない。幸い自宅作業員だから横になることができる。調子が悪い間は、ずっと脳天のあたりがじゅわじゅわしている。炭酸水を注がれている感じ。

この世界が安心できる場所ではないことは、多かれ少なかれある程度の年齢になったら知ることになっていただろうけど、自分のそれは本当に早過ぎた。年をとるほどに強くそう感じる。今が自分の人生で一番いい時だと思う。仕事があるから。それでも「早く終わりにしたい」がふとしたときに鳴りはじめる。それに対して常にもうちょっと待て、まだ少し待て、とりあえず今日はよせと言い聞かせ続けている。何十年もそういう感じだ。逆によくやってるぜほんと。えらいえらい。

でもこれを、少しずつでも噛み砕いていかないといけない。この先何かを書いていくためにもそれが必要な気がしている。理由もエビデンスもなく、ただのカンだけど。航空機事故の項目を全部読んだら、次は海難事故か原発事故を読む。