ペンネームのローマ字表記はずっと「OUTANI」にしていたのだが、北米版を出すにあたって翻訳の方が「”OTANI”のほうが英語圏では発音的にも正しく通じる」とおっしゃったので、海外展開はそのように表記してもらっている。しかしOTANIでAKIRAって、二大海外ウケ日本発コンテンツを雑に組み合わせました、みたいな名前になっちゃったな。大谷さんはコンテンツではないが……。逆バージョンだとハーレー・ダビッドソン&マルボロマンみたいな感じか? やばいですね。
自作を振り返ると、名前にこだわりのある話がちょいちょいある。たぶん、私の本名が元祖キラキラネーム、超当て字、解説なしで読めたひと43年の人生で一人もなし、というシロモノだからだ。名前というものに複雑な気持ちを持っている。ゆえにキャラクターの名前を考えるのがとても苦手。読みやすい、尖っていない、シンプルな名をつけてあげたくなるので、キャラ立ちしないネーミングばかりになってしまう。いや、いい名前ではあるんですよ本名。しかし、あまりにも読めない。誰にも正しい名前を呼んでもらえないというのは、特に子供時代はなかなかさびしいものです。