インストラクターさんというのはスモールトークの達人だ。「ゴールデンウィークは何かされるんですか?」「仕事です!」「どんなお仕事なんですか?」「……リモートワークです!」職業は自営業ということしか明かしていない。さらに踏み込まれた場合は「在宅のデータ入力業」と言っている(床屋でも居酒屋でもこれでしのいでいる)。絶対に職業をばらしたくない。しかしこの風体では会社員は装えない。見た目は派手だが物腰は完全に陰の者なので客商売等にも見えない。つらい。顔出しはしているが売れていないので今まで誰にも気付かれたことがないのが幸い(たぶん)。あー顔出し嫌だ。なんで漫画家は顔出ししなくていいのに小説家は出さないといけないんだ。さらにですよ、どうせ出さなきゃいけないならせめて少しはマシに見える写真にしようと自腹でアー写撮ってそれ使ってもらうと、今度はデブスのくせにナルシストとか某女装家タレントに似てるとか好き勝手言われるンすよお。死んでくれえ。まあ自分のルックス嫌いじゃないんだけど(けっこうカワイイやろがい)、それと広く世に知らしめたいかどうかは別。書影だけでええやんけ。なんで書き手の顔がいるんだ……。
しかしこの体格でブルガリアンスクワットやらケトルベルスイングがんがんやれて膝も痛くならんの、自分思ったより骨と関節が強い。トレッドミルも傾斜つけて一時間いけるようになったし。走るのはまだちょっと無理だけど。反射神経と協調性がクソなだけで実は運動向いてたんですかアタシ? もし生まれながらのスポーツ好きで若い頃からトレーニングしてたら、ぜんぜん違う人生歩んでたかもしれない……ベガスのナイトクラブで用心棒したり(あの「SECURITY」って書いてある黒Tシャツちょっと憧れる)。実は体力ついたらちょっとキックボクシングとか習いたいんですよね。今までアクションシーン書くの、完全に想像と資料だけでやってきたわけですが、やっぱり体験も少しはしてみたい。「経験しなくてもなんでも書ける」「されどやれそうなやつはやっといたほうがいい気がする」というスタンスです。